所謂、催眠モノにあたる作品故に堕とす過程はほとんどなく、また即堕ちに近いような状態のため、そこは少し好みとズレていて残念だった。ただ、絵自体の質は中々良く、また少し面白い催眠の使い方もあったので悪くはなかったかなと。
『完堕ちギャル』なんと興奮する言葉の響きなのだろうか。ギャルと聞くだけでもテンションが上がってしまうのに、それを調教して自分のものにするだなんて、そんなの昂らないわけがない。おまけに絵もすごく良い感じなので、パッと手に取りそのまま購入というケースも多いのではないだろうか。やはりギャルにはヒョウ柄下着なのだ。
といった具合にほとんど反射で購入してしまったわけだが、いざやってみると催眠薬を吹きかけるだけ、調教なんて感じは全くない。アナル関連で調教っぽい事はしていたが、それも主人公の事を受け入れた上でやっているようなものなので、イマイチ感動とエロスが足りなかった。
また、助手である清華の存在も個人的にあまり良く思っていなく、身体だけ見ればまあ悪くはないのだが、脇役のくせに恵里菜と同じくらいシーン数が用意されている点も腹立たしい。完堕ちギャルというタイトルなのだから、もっとギャルのシーンを量と種類ともに増やしてほしかった。
あとは終盤の恵里菜の態度の変わりようなんかも気になるところではある。堕ちるのはまあ作品名からわかっていたことだが、そんな純愛みたいな形でケリがつくのは少しモヤが残る。そういった意味でも妊娠エンドが一番良かったかなと思う。
と不満を数え始めればいくつも上がるのだが、良い面もしっかりとある。まずは絵の綺麗さ。光沢多めの塗りがギャルというキャラクターにマッチしていて、見ていて大変に心躍る場面がいくつもあった。やはり黒ギャル＋精液の相性は抜群だなと。中に出した場合でもどこかしらにマーキングしてくれる主人公君には感謝してもし切れない。
加えて涙や涎、鼻水といったものまで揃っていたのも嬉しい。中にはしつこさを感じるものもあったけれど、初めてのシーンなんかはしっかりと嫌がって涙を流してくれて…これだよ、これ！と叫びたくなるような心地にさせてくれた。本当にあの女の謎キスシーンが入らなければもっと興奮できたのだが…。
そして面白かったのが妊娠エンドに至るまでに挟まれるとあるシーン。自慢の催眠薬を恵里菜にではなく、彼女の両親に吹きかけ、両親の見ているまで彼女のことを犯す。その悪魔的な発想が本当にツボで、ずっと笑っていた。
父親「おまえは、いつまで経っても口ごたえばかりだな！先生、もういいです。中だしして分からせてやってください」
母親「お願いします先生、恵里菜は妊娠したがっています！」
嫌だ、助けてと泣き叫ぶ娘を前に、主人公の行為を応援し続ける気狂いな両親が面白すぎて面白すぎて...。これが見られただけでも本作をプレイした甲斐があった。
絵に惹かれて何も考えずにやればまあそれなりには満足できるのかなと。個人的には恵里菜のシーン数がもう少しあったら嬉しかった。