相変わらずお荷物なシスターたちを見て笑みを浮かべる作品ではあったが、新ヒロインはこれまでにないタイプで内容にも上手く嵌っていたかなと思う。天真爛漫な美少女が堕ちていく過程は眺めていて実に気持ちが良かった。
Nightmareシリーズもこれで四作目なのでもういい加減、話の流れがわかってくるわけだが今作は中々良かったと思う。シナリオとしてはもう本当に呆れてしまうほど過去作とそっくりの何の捻りもないものなのだが、ヒロインの系統が過去作とだいぶ違っていたので、そこが良いアクセントになっていたのかなと。
これまでのヒロインはどちらかと言えばクール系の気が強い女性が多かった。凌辱シーンが始まってもすぐにアヘアへ言い出すのではなく、身体は反応してしまっても声は押し殺そうとするような、そんなタイプである。
対して今作のヒロイン麟音ちゃんはというと…驚くほどに純粋で優しい心を持った女の子。家ではまるで妹のように冬馬くんやシスターズに懐き、学園では不器用なりに友達も作り、ようやっと人並みの幸せを手に入れていく。そんな日常を見せた上で待っているのは凌辱劇だというのだからもう本当に可哀想になるし、本当に心が躍る。どういった表情を浮かべて、どんな声色で鳴いてくれるのか、それが楽しみで仕方なくなった。
凌辱が始まるとまさに期待通りの反応を見せてくれる。子供のように駄々をこね、未知の体験の数々に驚きながら犯されてくれる。耐えようという意志よりも、純粋な拒否反応が前に出ている。これまでとは少し違うが、だからこそ興奮するしシーンに関して言えばシリーズで最も楽しむことが出来たかなと思う。無垢な少女らしく嫌がってくれる感じがとても良い。
そして、凌辱と言えば忘れてはいけないのが毎度助けに来ては囚われの身となるお荷物シスターズの二人。案の定、今回もすぐに捕まってしまい、例の如く苗床にされる事となる。悠果はいつも通り即堕ち無抵抗といった感じで、やはり何の面白味もない。面白かったのはBADルートにて風俗のキャッチを担当させられていたくらいだろう。笑いすぎてお腹が痛くなるほどにお似合いの姿だった。
意外だったのはいつも足手まといの主人公(仮)な冬馬くんが物凄く強くなっていたこと。シスターズの交渉材料として使われていたあの頃とは違う、徒手空拳で敵を倒し、ヒロインを逃がす手立てまで用意できる。いつの間にできる男になっていてほんの少しだけ感動した。
シナリオは過去作と同様にパワーアップした姿で敵の頭を叩くといった感じだったが、月末は少し違ったので驚いた。彼女が付いてくるとなるともうこれで終わりだろうか、それとも彼女も新たなるお荷物要因として続く作品に登場するのか。どちらになるかはわからないが、麟音がとても可愛らしかったのもあって、個人的にはもう一作くらいは続いてほしい。もう一度だけ、絶望に染まる彼女が見たいのだ。