好きな属性が詰まったヒロインだったのもあり、恋愛部分についてはそれなりに楽しむことが出来たかなと。お話についても締め方はそこそこ良い。
テンポよく発売されてきたリンカ―ベルアカデミアシリーズもこれで最後という事で、名残惜しさなんてものは皆無だが、今作のヒロインには結構期待していたのでプレイする日が待ち遠しかった。
実際にプレイしてみた感想としてはまあ過去作を彷彿とさせる…というか焼き回しだなと。個別√に入るまでの流れはほとんど同じであり、ついもう少し何とかならなかったのかなぁと思ってしまった。また、個別√に入った後もヒロインとえっちして、えっちして謎シリアスを挟んでゴールインといった感じなので新鮮さはない。なので極論、どれだけヒロインにハマることが出来るかな作品だった。
で、私はハマることが出来たかというと、それなりにはハマることが出来たと思う。元々ケモ耳キャラが好きだったのもあって、容姿は申し分なかった上に中身も実は秀才だったりと、わりと好みに合致していた。肝心なデレも自然とにやけてしまうほどに可愛らしい。
特に恋人になってすぐのヒビキちゃんはまさに可愛さの塊であり、バカなことはしないイメージが付いていた分、その気の緩め方に萌えた。
「浮かれてるよ~。憧れとったもん、恋人が出来て…こういうアホなことすんの♪」
こんな台詞を照れながら、誤魔化しながらするヒビキちゃんんが本当に可愛らしくて、このシーンが見られただけでも充分に心が満たされた。
シーンについてもろりぼでぃを活かしたえっちなものばかりで、どちらかというとプレイ中は彼女が主導権を握るパターンが多めに用意されていたのも良かったなと。特に騎乗位のシーンが印象的で、楽しそうに幸せそうな表情で主人公を責め立てる彼女もまた魅力的であった。
シナリオ的には最後の展開が中々好きで、主人公が戻ってくることは予想できたが、無意識でこの世界に留まってしまうという落とし所が非常に良かったなと思う。どこに帰るかではなく、誰がいる場所に帰るかが重要なのだと、それをはっきりと示してくれた。