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asteryukariさんのリンカーベル・アカデミア 〜龍族のフィアンセ〜の長文感想

ユーザー
asteryukari
ゲーム
リンカーベル・アカデミア 〜龍族のフィアンセ〜
ブランド
Casket
得点
65
参照数
516

一言コメント

シリーズの中では最も気になっていたヒロインなこともあり、それなりには楽しめたが内容としては非常に軽くて薄い。あとはシーンについての文句が少々...。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

本作は導入がほとんど前作と同じであり、時間軸が別になっている。なので学園でのやりとりを見ても、探検のシーンを見ても既視感がありまくりである。このシリーズをもし連続でプレイしたとなればどういった感想を抱くのか、そんなことを考えてしまう位には焼き回しの目立つ作品に仕上がっていた。恐らくは三作目でも似たような感想を述べることになるだろう。


とまあ残念な部分をこれ以上掘り下げても仕方がないのでそこは置いておくとして、肝心のなのは今作のヒロインの話である。メリィちゃんはその魅惑的な眼と豊満な胸が特徴的なキャラクターであり、前作でもエロースよりもこっちを攻略したいよと嘆いていたほどだ。そんな彼女のターンがようやくまわってきたという事でそこそこ楽しみにしていた(主にシーン方面)のだが…なぜ陥没なんだい。


まあ、最近は陥没ヒロインをちょくちょく見かけるようになってきたし、某ブランドなんかはそれを推していたりもするけれど、私は別に…といった感じなので正直残念だった。勿論、陥没好きは大興奮だろうし、私自身も通常の方が好きだというだけで何も絶対ダメとまでは言わないが、期待していたヒロインなだけあって普通であってほしかったというのが本音である。


陥没が浮き上がってぷっくりとするのがえっちだという考え方をしてみても、ならば最初からぷっくりとしていた方がよりえっちではないかと、何とか彼女を愛そうと思考を巡らせていたが、彼女の乳首を愛することはできなかった。最も好きなシーンも彼女の乳首がギリギリ見えないお口で咥えるシーン(見上げる眼が非常に淫靡であった!)だったりする。


また話に関しても悪い意味でテンポよく進んでいくため、感情は何も動かなかった上に、彼女に対する気持ちは少し冷めてしまった。あまりにも従順過ぎて共通で感じた魅力が徐々に失われていくような、そんな感覚に陥ってしまったのだ。


色々と小さな不満が積み重なってしまい、結果的には自分の好みからは外れた作品になってしまったが、恋心知らぬ彼女が最後には二人の子供の母になっているというのは中々に感慨深かったかなと。子供も彼女の遺伝子だけでなく、しっかりと主人公の遺伝子も受け継いでいるようだったのでホッとした。


次回作を購入するかはわからないが、購入の際は共通部分に目を瞑ろうと思う。