上下関係がひっくり返ることなく常に責め続けてくれるヒロイン達は良かったと思うが、導入及び話の繋ぎはやや雑だったのが残念である。話に力を入れろとは言わないので、せめて自然な流れでストーリーを構築してほしかった。
タイトルからもわかるように、童貞の主人公が出張先で女上司と相部屋になり、それがきっかけで性行為をしてしまうという作品。序盤からかなり飛ばし気味で、ヒロイン陣との関係性が不明瞭なままルート分岐することになる。
そこで少し引っかかりを感じたのだが、初えっちも雑そのものであり、ヒロインが気分でしたくなったらするというもの。主人公に苛立ちを見せていたとは思えない行動に困惑してしまった。
ただまあ、大事なのはその後の経過という感じで寛大な心で続きをプレイしていたのだが、話のほとんどがシーンが占め、会話も全てシーンに繋げるために用意されているようなものであった。かと思えばいつの間にかヒロインが惚れてたりするので…端的に言ってテンポの悪い作品であった。
シーンに関しては非常にノーマルなのだが、女上司という特性を生かしたヒロイン側が責め主体なものとなっていたのが良かったかなと。これで二回からは主人公が調子に乗り出して、ヒロインがアンアン喘ぐようなものならば、いよいよフリスビーにでもしてやろうかと思ったが、最低限欲しい部分は提供してくれたので安堵した。
お気に入りのヒロインは課長の麗華であり、「バカは嫌い」と公言しつつ、無能な部下のペニスに心を奪われていく様が滑稽で面白かったなと。恋愛感情の抱き方は不自然だったので、そこは惜しかったがまあ面白い女には変わりないので良しとしよう。
逆に不要に感じたのは沙織。女上司らしくもなければ、エロさも他と比べると劣る。そんなないない尽くしの彼女だが、性格に関しても面白味がなかったので、正直言って彼女は不要だったかなと。麗華に足りないものは高野が持っていたので、本当に存在意義がなかった。
とまあやや文句が多めになってしまったが、先にも述べた通りシーン自体はそんなに悪くなかったので、ワゴンなどに並んでいてたまたま手に取った場合などなら充分に楽しめるかと思う。