音声作品作成の為に女の子達とえっちに明け暮れるというシンプルな作品。特別良いなと感じる場面こそないがヒロインが好みであればそれなりには楽しめると思う。ヒロインが好きだからこそもう少しお話に力を入れてほしかったが…。
突如自分で生活費を稼ぐしかなくなってしまった主人公が辿り着いた答えは音声作品の販売。幼い頃から声を扱う仕事を夢に見てきたとはいえ、中々大胆な発想する主人公に少々戸惑ったが、美人姉妹の幼馴染が側にいることを考えると案外良い考えなのかもなと思う。しかも二人は自分の事が大好きで、自分と離れることになるくらいにならどんな協力も惜しまないなんて、そんな最高の条件下でやりたい放題しないはずもない。
登場する二人のヒロインはタイプこそ違えど主人公の事が好きな点は同じで、始めから好感度MAXの状態で物語がスタートする。そのため初えっちまでの流れはかなり軽くて、読み手としてはポカンな状態になる。その後も選択肢を選ぶことでヒロインごとのENDに進んでいくわけだが、そこに恋愛モノとしての良さはなく、登場人物達はただただ音声作品制作にかこつけて性行為を重ねていく。
そんなわけでヒロインの話が見たかった自分としては残念な気持ちになってしまった。特に明莉なんかは伸ばそうとすれば良い話になりそうだったにもかかわらず、エピローグにてサクッと文章にして終わりだったのでもう少しどうにかならなかったのかなと。フル返ってみると本作はどこまでも音声作品を作る工程…つまりはエッチなシーンを見て楽しむ類の作品だったなと思う。
なのでここからはシーンメインでヒロインについての感想を語っていく。
まずは明莉だが、彼女はまあツンデレタイプであり、普段は素直になれないくせにえっちが始まるとデレデレになるとても可愛らしい女の子だった。容姿もかなり私好みで、終盤の一枚絵には目を奪われたほど。というかあの私服をデフォルトにして欲しかったとすら思ってしまう。ヘッドホン好きな方もいると思うのであまり大きな声では言えないが。
性格的にえっちの際は終始受け…かと思っていたのだがそうではなくて、お姉さん的な振る舞いをするシーンもあったりした。そしてこれがもうドがつくスケベさで、責めるのが好きと認めつつ手でしてくるシーンは素晴らしいの一言。そのほかにも普段とのギャップを感じるシーンがいくつも用意されていて、それ故にとても興奮した。
次にひなたについて、彼女は見た目通りの従順な妹キャラであり、どんな要求にも応じてしまう所が健気で愛らしかった。何かと理由を付けて彼女を誘導する主人公はゲスそのものではあるが、それに一つ返事で乗ってしまう彼女もまた変態。中でも公園のシーンは印象的で「頑張れひなた、やれば出来る!」と応援しながら後ろから突く主人公を見て吹き出してしまった。
また、明莉以上にアへ顔多めであり、その姿はまさに肉便器そのもの。常にされるがまま、言われるがままの彼女であった。私はあんまりなのだが、そういうヒロインが好きな方にはたまらないのかなと。
ギャグみたいな導入だが中身は良い話…なんてことはなく、一貫してシーンが最大の魅力な作品ではあったが、塗りのレベルも高く、ヒロインも可愛らしかったのでそれなりに満足感はある。