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asteryukariさんのNightmare×vampire ~復讐のインフェルノ~の長文感想

ユーザー
asteryukari
ゲーム
Nightmare×vampire ~復讐のインフェルノ~
ブランド
Guilty Nightmare Project
得点
70
参照数
4446

一言コメント

代わり映えのしない光景が続く作品ではあったが、今作で新規に登場したヒロイン自体はかなり良かったと思う。性格がきちんとシーンに反映されている点も好印象。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

Nightmareシリーズ三作目ということで、まあまた似たようなシナリオが用意されているのだろうなと思いつつもヒロインが私の好みドンピシャなタイプの女の子だったので迷うことなく購入。両親の敵を討つために生きているという点も中々にそそる設定である。

はじめめは一匹狼な性格故に前作ヒロインたちと馴れ合おうとせず、ただひたすら単独行動で敵を狩っていく彼女だが、刹那の人柄の良さ(?)のおかげで次第に打ち解けていく。序盤はかなり平和且つヒロイン優位な状況で、普通の学園物のような程よい雰囲気を保っていた。特に零が輪に入ることができて笑顔が増えていく点がとても良かったかなと。普段の凛とした彼女も素敵だが、笑った姿もまた愛らしい。そして、凌辱されている姿も...。

てなわけでシーンについての感想を述べていくが、シチュエーションこそ見慣れたものだがその質は高かったように感じる。零の気の強い性格がシーンにもきちんと反映されていて、身体は感じつつもすぐにアヘアへ言ったりはしない。まさに私が見たかった光景が映し出されていた。

また良いなと感じたのが無意識に男の竿を比べてしまう点で、野球部員や中年男性たちに回された際に「教団の男たちよりは小さい」と挿入された瞬間に気付いてしまう点がたまらない。いつの間に望んでもいない感覚が身についていたわけだ。そして、そんな自身に嫌悪感を抱く彼女は実にえっちだった。

ただ、シーンの中で不満だったものもあり、それはシリーズ恒例のにゅるにゅるを使ったシーン。ウナギ、ヘビときて今回はデンキウナギだった。なるほど、そう来たかと。電撃に痺れ狂う彼女を期待しながら見守っていたのだが、見せられたのはちょっと痺れて感じる彼女で、私が期待していたものとは程遠いものだった。いくら改良されているとはいえ、あんなにもしょぼくなってしまったらもはやデンキウナギである必要はないだろう。やはりノーマルのウナギを使うシーンが一番卑猥に感じた。

とまあそんな感じで零ちゃんのシーンについては概ね満足したわけだが、忘れてはいけないのがあのお荷物シスターズたちの存在。いつものごとく冬馬くんが足枷になって、攫われて輪姦されるわけだが、シーンについてもまあ、いつもと同じだったかなと。悠果がまた身代わりになろうとするところまでいつも通りだ。

ただ、そんなお荷物さんたちも今回はわりと頑張っていて、零の足を引っ張らないだけでなく、零に敵を倒すためのアイテムを届けてくれた。その際の奪取手段が性行為なのがまた彼女らしくていい。足止めをするためにもえっち、モノを手に入れるためにもえっち。よくもまあこんな体たらくで「私たちも悪魔と戦っているの」なんて言えたものだ。ここまでくると清々しくて逆に好感が持てる。

最後は零が忘れたかのようにヴァンパイアの力を覚醒させてたとして終わり。最後まで前作のような流れだったが、肝心のシーン自体は楽しめて、また新ヒロインも非常に私好みだったので読後感はそこそこ良かったかなと思う。