四作目にしてようやくといったところか、尖った部分こそないが変な展開は盛り込んでこない。基本に忠実な作品だった。
恥ずかしい話、四作目が出るとは思っていなかったので購入予定はなかったのだが、今までのヒロインと比べると一番メガネの似合う女性を用意してきたので、これはやるしかないなと。そんでもって過去の経験からあまり期待してはいけない、もっと言えばちょっとしたトンデモ展開くらいは吸収してやろうと、聖母のような心持ちで臨んだ。
そうやって守備を固めた状態で作品を読み始めたのだが、不快に感じるのが男子学生Aくらいで、主人公もまあちょっとアレなタイプなのだが、過去作の主人公と達比べると幾分かマシに見えた。あんなえっちな先生がえっちな内容の授業するだなんて年頃の主人公にはたまらないはずだ。
そんな主人公の感情に沿うべく物語も展開していくのだが、流されて何となくやってしまうのではなく、あくまで性を学ぶためというのがアホ設定ながらも良かったのかなと。アホだけれど、ストレスは生まれないそういう作品で良いのだ。
これまでは眼鏡を何とか物語に絡ませようと躍起になっていたが、今回はそうではない。眼鏡をかけているキャラではあるけれど、見せるのは教育実習生と男子高校生の淡い恋物語。眼鏡がストーリーを作るのではなく、眼鏡はあくまでキャラクターの魅力を引き出すためのアクセサリーであると、それをようやく理解してくれたようである。これまでは眼鏡に意味を求めすぎていたのだ。
えっちなシーンに関しては数こそ少ないが、職員室でのシーンは中々良かったかなと思う。何が良かったって、社員証をかけながらえっちしてくれた点だ。ぼやけてはいるものの、社員証にはスーツ姿の真面目な彼女の顔が写っている。そしてそこから視線を少し上にずらすと…精液塗れで顔を赤らめる彼女の顔がある。私はそのギャップにたまらなく興奮した。
まあ例の如くすごく短い作品であるし、面白いと感じる部分はほぼ皆無と言っていい。しかしながら出来はシリーズで最も良かったとはっきり言える。