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asteryukariさんのHaremじゃないよKingdom シャルローネ&マルー編の長文感想

ユーザー
asteryukari
ゲーム
HaremじゃないよKingdom シャルローネ&マルー編
ブランド
SMEE
得点
71
参照数
403

一言コメント

無印で気に入っていたあの人とシャルローネちゃんの絡みをまた見ることができて本当に良かった。内容的にはちょっとしたものだが、キャラクターの魅力はさらに増したように感じる。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ハレキンFD一作目をやるまではこんな売り方しないでほしいなとか、フルプラ新作出してほしいなとか、決して明るいとは言えない感情に支配されていたが、前作の光√がそこそこ好感触だったので今回も迷わず購入。本編でシャルローネを好きだったのもあってわりと楽しみにしていた。マル―√に関しても彼女の勤勉さと女の子らしさが出ていて良かったと思うがここではシャルローネ√を中心に語っていきたいと思う。

内容的には人間界にやってきて主人公との距離を縮めつつ、現代の日本文化にも触れつつみたいなもので、特別なイベントこそないが後日談としてはまあこんなものなんじゃないかなと思う。で、現代に帰ってくると母親と会話する機会が生まれるのだが、本作にはそこに一番期待していた。なぜなら私は本編の共通√で見られたシャルローネと母親との電話のやりとりが大好きだったからである。

そして、本作はそんな私の期待に十分に応えてくれた。いや、正直に言えばもっと罵声の浴びせ合いが見たかったし、何なら一生母親と会話していてほしかったが見たかった光景は見ることができたのかなと。ナチュラルに屑な主人公に怒りをぶちまけているのも面白かったがやっぱりシャルローネに対する当たりの強さよ。出張マ〇コは反則だ。思いっきり飲み物を吹き出してしまった。

また、ギャグ的な物足りなさを感じつつもシャルローネと母親との仲が良い事自体は好ましく思っている。思ったことをはっきり言ってくれて、甘え上手な可愛い女の子。そんなシャルローネを母親はすぐに気に入っていた。できれば主人公が寝ている間の行われた二人の会話を見てみたかったが。

そんな二人の仲睦まじい関係は結局最後まで続いていて、初めはあれだけ不服そうな態度をとっていたシャルローネも別れの寂しさから涙を零していた。ああいう母と娘のやりとりに弱いのもあって私もちょっぴり涙を流しそうになった。それくらい良いシーンだった。まあ、その後にぶち壊しに来るのだがそれもまあこの作品らしいのかなと。

再び異世界へ帰る際のシャルローネの台詞もとっても良くて、「ああ、本当にお義母さんの事が好きなのだなぁ」と幸せな気持ちに包まれた。うーん、こうなってくるとFDのFDが欲しくなってくる。シャルローネには元気な子供を産んでもらって是非とも祖母、母、孫の三人で遊んでいる姿を見せてほしいものだ。