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asteryukariさんのアイドル姉妹をエッチにプロデュース!の長文感想

ユーザー
asteryukari
ゲーム
アイドル姉妹をエッチにプロデュース!
ブランド
kelp
得点
73
参照数
1923

一言コメント

えっちなシーンに力を入れているだけでなく、ギャグ要素も盛り沢山な楽しい一作だった。ヒロイン達は隠語を口にしているはずなのに、自然と笑いが込み上げてくる。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

タイトルの如くレッスンと称してアイドルの姉妹にえっちな事をしていく作品であり、想像の通りえっちシーンが大きな魅力となっている。豊満な肉体と美しいグラフィックの相乗効果でプレイ自体は普通なのにもかかわらず、ものすごく艶めかしく感じた。肌だけでなく髪もツヤツヤであり、それもヒロインの可愛さとそれからエロさを底上げしていたかなと思う。

また、中には少しアブノーマルなプレイやレイプなんかも含まれているので、シーン目的で購入した層もまずまずの満足感は得られることだろう。シーン数的な不満はあるかもしれないが、それでも一つ一つのクオリティが高めなのでまあ受け入れられるかなと。


といった感じで本作の最大の魅力はシーンであると断言できるが、他にも良いなと感じる点が存在した。それはギャグ要素全開のテキストである。シナリオ自体は先にも述べた通り姉妹たちとえっちして幸せになってといった感じなので正直、面白くはない。しかしテキストは別である。つい読み返してしまうほどに狂っていた。無論、良い意味で。

どの辺りから狂い始めていたのかを振り返ってみると、それはやはり物語が始まってすぐの段階、具体的にはお姉ちゃんとぶつかった際のやりとりからかなと。ぶつかって心配するのはわかるがナチュラルに「おっぱいとか吸ってみる」と言い始める。完璧におかしい。


お姉ちゃんこと未唯来は主人公の事が大好きで、アイドルに志願した理由も主人公が望んでいるからとのこと。おまけに潜在的に「見せたい」、「見られたい」という願望を秘めている設定を見るだけでやばいお姉ちゃん。

共通の時点で主人公に胸を揉ませたり、夜這いにきたりとやりたい放題で、もはや時間の問題ではあったが、結ばれてからの勢いはやはり凄かった。ボイストレーニングと言いながら主人公のモノを咥え始めたり、主人公が膣内に挿入すると今度は腹式呼吸を応用すれば子宮でフェラができるとか、セックスを”ダンス”と言い換え始めたり…とにかく読み手を笑わせに来る。


対して妹の夏叶はというと、一見まともに見えるが、身体を重ね始めるとやはり変態チックになっていき、やがては「お兄ちゃんのおチ●ポを咥えながら声を出してぇ、そんでぇ、オマ●コにおチ●ポをぶっさされた気持ちでぇ…、踊ったり、うたったりすると、ものすごく調子が良いの!!」なんてことを言い出す。完全に末期である。


そして勿論、主人公もイカれている。はじめはこそこそと姉妹を盗撮していたりしたので、特に面白味もないタイプの主人公かと思った。だが話が進行するにつれて段々と頭角を現してきて、姉妹に劣らない変態発言、変態プレイを繰り返すようになる。未唯来との痴漢ごっこなんかは二人ともイカれているからこそ成立したシーンだとすら思う。特に面白いのが謎に腕っぷしが強い点で、海でナンパ男たちを前にして逃げるのかと思いきや見事に格闘技で蹴散らし始めて吹き出してしまった。



てな具合でシーン以外にも面白い要素が詰まっている、実に愉快な作品だったと私は思う。ちなみに姉と妹どちらが好みかというと断然、妹ちゃんである。