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asteryukariさんのシス△キャンの長文感想

ユーザー
asteryukari
ゲーム
シス△キャン
ブランド
onomatope* raspberry
得点
66
参照数
2006

一言コメント

タイトルの「キャン」とはキャンプの事ではなく、姉妹達の嬌声を指したものであった。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ブランド的に本格的なキャンプをやる作品ではないだろうなとは思っていたが、想像の遥か上をいった。共にキャンプをするうちに身体を重ねていくのかなぁと眺めていたら、「そろそろするか…」と”いつもの”みたいなノリで碧葉ちゃんとえっちし始めてポカーンとしてしまった。それまでの静かに火を眺めているのが好きとは何だったのか。

その後、他の姉妹ともえっちすることになり、延いては知り合ってばかりの女の子とすら即えっちな関係になる。キャンプの事を教えてくれたからお礼にってなんだそれは。しかも処女ときた。キャンプで味わえるものではないがある意味、男のロマンなのかな...。

エンド分岐については分岐画面でアイコンを選択し続けていけばいいのだが、内容の9割がえっちシーンなので正直中身はない。そして最後くらいいい雰囲気で終わるのかと思いきや最後まで同じまま進んでいく。一枚絵もない。

面白いのが全然キャンプらしいことをしていない点で、キャンプ場に出向きえっちをするだけというのが本当に多い。えっちに夢中になり過ぎて日が暮れてしまい、缶詰を食べて夜を越すなんてこともある。

また、蓮と楓の攻略を進めていると、「家キャン」なるものが出てくる。驚くべきはそれがやけに本格的な事で、これまで見ることもなかったキャンプ道具が出てくることに加え、キャンプらしい食事を作る工程から食べるところまでやってくれる。「なんだ、キャンプらしい風景見せてくれるじゃん!」と少しテンションが上がってしまった。明らかにキャンプ場でやるキャンプよりしっかりしていた。

距離感という意味でも上記の二人はわりと良かったかなと。勿論、即えっちのえっち三昧なわけだが、他の姉妹達と比べるとまだ出会って日が浅いせいか日常パートがそれなりに読めるものになっていた。

シーンについても蓮ちゃんは優秀で、他がアへりながらキャンキャン鳴いているだけなのに対して、彼女はその控えめな性格をずっと維持し続けてくれた。大人しいけれど出るトコは出ていて、従順な女の子。こういう子が選ばれるんだぞと他のメス共に言ってやりたい。

色々言ったし面白くはなかったが不快感はなくて、むしろ笑えるシーンはたくさんあったのでそれなりに楽しい時間だったなと。特に主人公曰くエリートなお姉様の「PDCA」を用いたえっちシーンは最高の一言。主人公の前では誰もが哀れな雌豚となる。その圧倒的な征服感に思わず笑みを零してしまった。