かけるのは良いけど、かかるのは嫌だ...。
ヒロインが全員、眼鏡をかけてくれる。これが本作のテーマであり、購入に至った理由でもある。ただ、今回のヒロインに至っては初めから眼鏡をかけているわけではなく、眼鏡を奪うという形で眼鏡ヒロインに昇格する。そのため純粋な眼鏡ヒロインとは呼べない。まあそんなことはあらすじでわかっていたため、そこにどうこう言うつもりはない。ただ、「眼鏡を貸す」という点で一つ問題が生じた。
それは屋上でパイズリをするシーンにて起きた事だ。先輩という立場に加え、前回の行為の際に写真を撮られ弱みもきっちり握られている。その状況で眼鏡をかけより一層美しくなった顔をこちらに向けながら、豊満な胸で肉棒を包み込んでくる。こんなの即爆発ものだろう。そして、耐えきれなくなった主人公が精液を放出した時…かかっちゃったのだ。眼鏡に。
これがヒロインの眼鏡であったならば眼鏡とヒロインの両方を汚した喜びに包まれ、もう一ラウンドいきたくなるところだったがちょっと待てよと。あの眼鏡は元々、主人公のものだ。つまり彼は自分の眼鏡に自分の精液をかけたことになる。この事実を目の当たりにした時、私はつい冷静になってしまった。純粋に嫌だなぁと思ってしまったのだ。だが主人公は勿論そんなこと言わなかったから凄い。改めてエロゲ主人公にはなれないなと実感した。
てな感じで微妙に悶々としながら読み進めていたわけだが、嫌いな作品ではなかった。年上キャラが好きなことに加え、所謂「おねしょた」展開もわりと好きな方なのでシーンの内容はそこそこ良かったかなと。まあ一つ年が離れたくらいでおねしょたに見えてしまうのもどうかと思うが。主人公が幼過ぎる...。あの冒頭のクサい台詞からまさかこんな主人公が出てくるだなんて予想もつかないだろう。
恐らくヒロインに嫌悪感を抱く人はそんなにいないと思うが、主人公に嫌悪感を抱く人は相当いそうだなと。というか好きになる人はまずいないだろう。次の作品がどうなるかはわからないが、次こそは純粋な眼鏡ヒロインを用意してほしいなと思う。