非常に後味が悪く、おぞましい。しかしだからこそ嬉しい一作だった。こんなにも気持ちの悪いものに仕上げてくれたことに感謝。
表向きはシスターとして、そして裏では闇に紛れて人に取り憑く悪魔たちを祓うエクソシストとして活躍する少女たちの物語。凌辱ものらしい導入に思わずほくそ笑んでしまった。強く逞しい彼女達がどんな辱めを受け、どんな扱いをされることになるのか。それを考えるだけで嬉しくなってきてしまう。
結果から言うと陵辱シーンはかなり良かった。まあシチュエーションがワンパターンだったり、もっと教祖の登場機会を増やしてほしかったり、要望はいくつもあるのだが、反抗心を忘れないヒロインの眼差しは実に素晴らしかった。姉の悠果の方はもはや便器と化していたが、妹の刹那ちゃんはなかなか頑張っていたかなと。
攻めの種類も重要だが興奮に直結するのはやはり女の子反応だ。そういった意味で刹那ちゃんは最高に楽しませてくれた。終盤なんかは絶望のあまり泣き出してくれたりもするからたまらない。「ウナギっ…だめぇぇっ…!」は吹いてしまったけれど。私の初めてはウナギでしたはずるいよ…。
そして、話の中身はというと…すごくすごく気持ち悪くて、後味は物凄く悪かった。でもこの感情は嫌悪しているわけではなく、むしろだからこそ良い作品だったと言える。正直舐めていた、どうせ悪の組織が調教を施しておしまい。そこに物語性なんかないのだと、そう思っていた。
初めに教祖が言っていた「仲間」の意味が繋がった時の驚き。そしておぞましい悪魔の子たちの姿。これ無理な人は無理なんじゃないだろうか、「家族とのコミュニケーション」の発言には流石に引いてしまった。本当に気持ち悪さ全開、悪役らしさ全開の教祖だった。
そしてその気持ち悪さはTRUE√に入っても変わらないというのがまた…。TRUE√はよくある変身ヒロイン陵辱モノのような感じで、ご都合主義の正拳突きだった。困ったら先代の力を持ち出してくる、そのちゃっちさが逆に好きだったりする。
みんな救われて万々歳、これからは新しい生活が待っている。そんな希望に満ちたお話にも見えたがちょっと待ってほしい。中央の神父様の報告によるとあの教祖の死亡は確認されておらず、あの教団も支部を多く抱え、まだあちこちに残党が潜んでいるという。
そんな状況で鳴らされたあのインターホン。気持ち悪いなぁ…。お姉ちゃんだとわかる一枚絵も用意されていないし、やはり含みを持たせたかったのかなと。最後まで気持ちよく終わることのできないこの徹底ぶり。最高だ。