想像から大きく外れた作品ではあったが、最低限の期待には応えてくれたのかなと。あとはまあ双丘が素晴らしかったので...良し!
「女医」と「29歳処女」という点に惹かれて購入したため、いきなり彼女が主人公にまたがってきた時はなんの冗談かと思った。おいおいこの淫乱先生は何をし始めているんだと、29歳処女の設定はどこにいったのかと憤慨しながら読んでいた。ただ、読み進めていくと彼女が迫った理由だったり、日頃のまんざらでもない態度にも理解が及ぶ。
彼女初めて出会った時から主人公を知っていて、だから受け入れたわけだ。堅物の女医さんが落ちていく過程を鑑賞したかった自分としては何だか水を差されたような気持ちになったが、彼女のあまりにも処女離れした行動に納得できたのは大きい。
また、29歳処女というポテンシャルを十分に生かした面倒くさいと言わんばかりの嫉妬には笑みを浮かべてしまった。これだよこれ、こういう売れ残り女さん満載のエピソードが見たかったのだと終盤になってようやくこの作品を堪能できた気がする。また、家事が全然できないのもポイントが高くて、自分だって料理くらいできると言ってお弁当にたまごサンドをぎっしり詰めてくる所なんかも最高だ。せっかく弁当の話が盛り込まれたのだからデートの一つや二つ用意してほしかったなぁ。
エピローグではちょっとヤンデレチックな発言もしていて、若干引いてしまったがえっちだったのでまぁ...。主人公が大好きだった巨乳を武器にご奉仕する姿からは、彼のことがどれだけ好きなのかが伝わってきた。年上の女性が必死になって自分に尽くしてくれる姿というのは見ていてとても興奮する。
会話的にもシーン数的にも少し物足りなさが残ってしまったけれど、特有の面倒臭さだったり、必死のお姉さんアピールが見られたのは大きな収穫だったのかなと。こうなってくると捨てられた時どんな反応をするのか見てみたくなるが…恐らく女を完全に捨ててしまうのかなと。適度にいじめて、適度に笑い合う関係を保っていってほしい。