「つくりかた」というタイトルがいけなかった。スケベ女が不幸になりますように
「スケベな処女のつくりかた」というくらいだから純情可憐な女の子が次第に染まっていくような、そんなお話を誰もが予想し期待していたはずだ。もう初めからスキンシップを求めている様子ですぐキスし始める。実に不思議な光景だった。これまで男とそういった経験をしてこなかったにもかかわらずだ。少しぐらい冒険しなきゃじゃないよまったく、この時点で既に気落ちしていたのは言うまでもない。
そしてとどめを刺されたのが初めてシーン。何となく予想はしていたが乱れまくりの喘ぎまくり、処女とは何だったのかと思ってしまった。醜態を晒し続ける女がそこにはいた。だから「つくる」という部分にかなり違和感を覚えた。なんだ、最初からすでに出来上がっているじゃないかと。
挙句、プラトニックな付き合い方をしてくれている彼を罵り、おじさんと性行為をするための口実にする。別段、小川くんに思い入れがあったわけではないが、彼に対しての気持ちがまだ少なからず残っていて、背徳感も存在していたのであれば少しは評価が変わったかもしれない。何もなくなって、ただ快楽を求める人形と化した彼女は見るに堪えないものだった。願わくば無様に捨てられてほしいものだ。