悪堕ちに期待していた身としては少々残念な出来だったが、グラフィック面に関しては見事の一言。こんな可愛い娘をこれから...始まる前からワクワクさせてくれた。そういった意味では勝ちだったのかなと。
開始早々ヒロインのビジュアルがど真ん中ストレートだっただめ、俄然やる気が湧いてきた。絶対に負けて泣かせてやりたいと、醜い欲望が渦巻き始めた。
この作品の特徴として「悪魔の刻印」を持ち成長していくという要素があって、ヒロインが天使になるか悪魔になるかはプレイヤー次第とのこと。これを見て私はてっきり選択肢によって天使と悪魔に何らかのポイントが入り、最終的にそれが多い方に変身してしまうのだとばかり考えていたので、最後の選択肢ですべて決まるというのは何だか肩透かしを食らった気分だった。
しかも最後ということで尺も短く、シーンの数も少ない。悪堕ちらしく嫌がる人間たちを無理矢理犯すのなんかはとても良かったが、女性の比率が多かったのも気になった。まあ天使は女性しかいないようなので仕方ないといえば仕方ないのだが、周りに女性を侍らせて満足している姿は些か滑稽に見えた。
ただ、天使になった時との対比は中々好きで、両者が存在したからこそのものだったなと思う。どちらもアンジェラがいなかったら成しえなかったことであり、結末は違えどノエルのアンジェラへの感謝の気持ちは本物だった。
そしてアンジェラ側が感謝の意を伝えるのは勿論、天使になった場合であり、締め方も切ないながら温かいものになっていた。欲を言えばもっとアンジェラとノエルの間に日常のエピソードを挟んでほしかったなと思う。あるいは戦いの中で二人の距離を縮める出来事でも良い。
いつも二人で戦っていたものの、その関係はあくまで敵を葬るためにしか感じられなかったのだ。いい感じに終っていたがあまりその寂しさが伝わってこなかった。これは話の短さも関係しているとは思うが。
まあストーリーについてはこんなところかという感じで、重要なのはシーンだ。わりと衝撃的だった。ノエルちゃんはその性格からもっとか弱い姿を見せてくれると思っていたのだが、案外すぐアヘるしよく喘ぐ。泣き叫ぶ姿を見たかった私としては不満を感じる場面が多かったかなと。まあ中にはきちんと嫌な顔をして終わってくれるシーンなんかもあったので全部が全部嵌らなかったというわけでもないのだが。
ただ女の子のキャラクターデザイン及び肌、精液の塗りは抜群に良かったので、CGだけで評価するのであればかなり高くなるのかなと。まあでもエロゲ―というジャンルなのでやはりもう少し話及びシチュエーションを頑張ってくれればより良い作品になっていたのかなと。