そのキャラクターデザインの可愛らしさ、肌の塗り方からさぞや素晴らしいシーンの数々が用意されているんだろうなと、密かにとても楽しみにしていた。しかしながら蓋を開けてみると…ただのギャグ作品だった。
開幕早々。勇者様が「チッ…うるせぇぞ、ド貧乳」と言い出して笑ってしまった。その後も見守っていたのだが…うん、紛れもない屑であった。そしてそれは彼だけでなくて、周りの連中も皆同じ。勇者が三人集まって抵抗できない女の子を陵辱するなど、もう勇者ってなんだよと笑いながら見ていた。でも笑えるのはここだけで良かった。まさかシーンにまで笑いを取り入れてくるなんて…。
恵まれたキャラクターデザイン、特にクリムゾンなんかは非常に魅力的な容姿をしていて、こんな娘がどのくらい苦悶に満ちた表情を浮かべるのか、どんな叫び声をあげてくれるのか、気になって仕方なかった。しかし…
彼女が見せてくれたのは喜びに満ちた表情と、笑わせる気満々の「おほー声」であった。別に隠語は嫌いではないのだが、声の抑揚のつけ方がもう完全に笑わせに来ていたし、演技力も低かった。
こんなにもえっちな絵をギャグで終わらせてしまうなんて…反応に困る作品であった。