年下幼馴染と過ごすいつもとはちょっぴり違う夏休み。彼らにとっての幸せとは何かと考えてみると、それは過去であり、現在であり、未来なのだろう。これからも仲良くやっていってほしいなと思うばかりである。
年下幼馴染とのサプライズな夏休みということで、どんな甘々な夏休みを見せてくれるのかと期待していた。その期待には十分以上に応えてくれただろう、もう甘すぎて甘すぎて。
肝心の年下幼馴染が想像していたのとは違う、ローテンションでからかってくるタイプだったためどうなるのかなぁと様子をうかがっていたが、まあ可愛かった。元々容姿がドンピシャだったのでまあはずれることはないかなという感じだったが、普段はクールな小梅ちゃんが甘えんぼ寂しがり屋さんになるのがたまらなかった。
流石幼馴染と言ったところか、距離感はまあ抜群に良くて、辛口気味ながらも心から信頼している小梅ちゃんと、彼女の辛口を受けつつも放っておけない様子のゴローくんとの関係が妙に心地よかった。というか序盤なんかはむしろ仲が良すぎてくっつくビジョンすら見えなかった。
それでいて恋人になってからはやることはちゃんとやるし、きちんと男女という感じだった。それでも普段の生活自体は変わらず、小梅ちゃんも相変わらず辛辣な言葉の数々をゴローくん浴びせる日々。これでいいんだよと、画面の前で思わずサムズアップしてしまう程、見ていて心地良いものだった。前よりも少し距離を縮めるだけ、それこそが重要で、二人にとっての幸せだったのだ。
いきなり展開がガラッと変わるわけでもないし、何か大きなイベントがあるわけでもない。終始「幼馴染との日常」に特化した生活風景が流れていく。これを心地良いと取るか、退屈だと取るかはその人次第な気がしなくもないが、少なくとも私は非常に有意義な時間を過ごせたと思う。これからも二人のいつも変わらない、平和で幸せな日常が続いていったらいいなと思う。