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asteryukariさんの恋愛リベンジの長文感想

ユーザー
asteryukari
ゲーム
恋愛リベンジ
ブランド
DE@R
得点
81
参照数
275

一言コメント

始めは不安でいっぱいでしたが、進めていくと話のおもしろさとキャラの可愛さのバランスがよくとれており、共通√が非常に楽しめました。また、個別√の出来も悪くなく、恋愛というテーマに真摯に向き合っていました。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

開幕早々クソ女に振られて驚きました。そして後に施行されることになった恋愛推進条例を見た時には「このゲーム本当に大丈夫なのか?」と嫌な予感しかしていませんでしたが、その予感を見事かき消すくらいにはおもしろかったです。共通√の出来が本当に良い。確かに展開が謎だったり、荒い部分があったり、多少掛け合いに冷めるところなどはあるのですが、私は好きでした。飽きのない話に加え合間合間にヒロインの可愛らしいシーンや意外なギャップを入れてくるのが、これから分岐する個別√に向けてのヒロインの魅力紹介のように感じる部分があって良かったと思います。
また、個別√の出来もよく、鈴√と恋歌√が好きでした。

鈴√に関しては、話自体はそうでもなかったのですが、局所的に好きなシーンがあったり、まあ、後は単純に鈴が好きでした。変な不良に弱みを握られていいなりになるシーンはお、陵辱来るか?陵辱来るか?と完全にヌキゲーの思考になってしまいましたがそんなことはなかった。ただ、彼女の助けを請い涙するシーンはだいぶ興奮してしまいました。そういうジャンルではないんですがね、いけません。そして驚きのクソ女再登場。最初に見た時も十分クソだったのに、鈴ちゃんへ行ったこと、全く反省していない様子なども相まって最低なくず女に成り下がりました。それなのに終盤であっさり自分の日を認め改心していったのが本√の一番の不満ですかね、周りの人間もあっさり受け入れていましたし、なんかモヤモヤした終わり方になってしまった。ただ、告白シーンが非常に良くて、セリフだけでも十分素晴らしいのに、加えてあの手を握り締めるCGまで。思わず笑みがこぼれてしまいました。

恋歌√は唐突に事故が発生するという展会に加え、実は恋歌がヒューマノイドだという事実が発覚するということでいきなり恋愛推進条例とかとは全く違う話始まったなと思ったのですが、それでも今までの雰囲気は崩さず話が進んでいったので楽しめました。千里が急にキャラ変したのかと思うぐらいデレ始めたのがあれでしたが。夫婦に成れず、子供も産めない恋歌に問い詰める千里に対して、人間でなくとも人を愛する気持ちは変わらないとはっきり言い返す恋歌。こういった愛を自信満々で宣う女性に弱いです。そうさ!その通りだよく言った!と賛辞の拍手を送りたいほど好きなシーンでした。

どちらも恋愛推進条例に恥じぬほど良い恋愛をしていて良かったです。リエルは物凄く可愛かったのですが、√の話の結末がイマイチ好きになれなかったです。この作品を始めるにあたって困ったのがインストールであり、いつまで経ってもset upが開けないし、公式サイトは落ちていたので本当に焦りました。こういったこともあるので気になった作品はできるだけ年数が経たないうちにやりたいなと思いましたね。