最初と最期は泣かせてもらったし、文章もよかった。良作だと思うけどどうしても好きになれない点がいくつかあったのでこの点数
一番気になったのがハルとの和解
いくら直接の責任は無いとはいえ自分の家族を破滅させた人間の娘をああも簡単に許せるものでしょうか?
だいたいハルの母は自分の夫のやった事の責任を全く取らずにドイツに逃げている。それが復讐で殺されても仕方ないと私は思います。
もちろん母親とハルには直接の責任は無いのだから、ハルが母親が殺された事を恨むのも当然であり、魔王に復讐しようという気持ちも分かります。
でもこれだけいろいろ複雑な事情を抱えている二人がたかだか昔の約束ごときで和解してしまう事にすごく違和感を覚えました。
ハルの父のせいで母が不幸に死んだ直後に告白し、その後一応の養父が死んだ京介に向かって兄を殺すと宣言するハルはどう考えても異常者に見えました。(異常者なんでしょうが…)
もうちょっとハルとの和解のために時間を割いてもよかったんではないかと思います。
魔王は正体がちょっと残念だったようなこれでよかったような…、複雑な気分です。
五章で母親を殺したのはちょっとやりすぎなんではないかと…、母親が死んでしまえばハルとの和解はありえないと思うのは私だけでしょうか?
他のヒロインはキャラがいいのにおまけみたいでちょっと残念です。
結局最期のシーンで感動してしまったので、なんとなく敗北感がありますw
全体的にすっきりしないゲームでした。