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ankaraさんの狂った教頭No.2 ~この支配からの卒業~の長文感想

ユーザー
ankara
ゲーム
狂った教頭No.2 ~この支配からの卒業~
ブランド
蛇ノ道ハ蛇ソフト
得点
75
参照数
1765

一言コメント

教頭と主人公の教育論ゲームでヒロインはおまけな気がする、コンプ10分後の感想

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

デモムービーに惹かれたのと好きな原画さんだったので購入

主人公、モンスターなご両親を追い払う手際はなかなか素晴らしい、へたれ駄目主人公ではないようですね。
だが、それ以上に教頭がすげぇ

表向きの気品ある学園とは裏腹に裏がありそうな雰囲気を最初の校内見学で感じ取れる。
まぁ、デモムービーから想像できた通り、校則違反に指導=エッチな指導と望んでいた通りの設定で満足。

それを正論と織り交ぜて、強く推進する教頭、狂ってるかもしれないけど、ここまでくると素晴らしい。
主人公が校則を作るという選択肢が出てくるのも面白い。

主人公の学園の現実を知ってしまってからの葛藤は常識人として当然の反応ですね。これからどう鬼畜な選択を
主人公にさせていくかというわくわく感にしたれます。

…教頭、人間じゃねー!銃弾を天井に張り付いてかわすってなによw
そしてさようなら教頭

教頭がいなくなった後は腐敗の極みですね。中国の歴代王朝や共産国家のよう

誰も彼も信用ならない権力闘争、運と機転で主人公が勝利し、男性教師陣は服従させ、
裏切りを繰り返した女性教師陣には制裁と、学園を掌握します。
その過程で大きく主人公は成長する。

権力を掌握した主人公は教頭に倣い改革に奔走する、今までの選択肢、指導の過程で処女を奪った娘のルートへと分岐します。

ルートによって教頭が最終的には敵だったり、味方だったりします

個別ルートでは弁論格闘言語(?)での国政バトルやアンドロイドとの戦い、ミサイル撃墜、アメリカ軍と戦ったり
超能力バトルに巻き込まれたり、ヤマタノオロチと戦ったり、
…つまるところこのゲームはファンタジーでした

悠莉、薔薇乃、琴佳をクリアすると祀璃ルートが解放されます

祀璃ルートは教頭や原子などの伏線を解決する真ルートとなってますね。若干ミステリー調
元ネタは禁書のシスターズなのかな、多分
教頭が強いのはわかったから、もういいから、そして突然現れるオリジナルとファーストクローンの祀璃
クローンの方はともかくオリジナルの方は主人公とは初対面な気がするのだけど…
謎解きはいいんですが、場面が移る度に急展開になっていて、えーという感じ
登場からラヴラヴハッピーエンドまで30分足らずなのはいただけない。シナリオをもう少し膨らませてくれれば
ポカーンな状態にはならなかったと思うんだけどね。
クローンの素材にされてしまった悠莉らヒロイン含め全生徒のみなさん南無


締めが残念ではあったけど内容がバラエティに富んでいてなかなか飽きなかった。
教頭と薔薇乃のぶれなさ加減は悪くなかったと思う。教頭は食傷気味になったけど。