全4作の最終作にあたる作品だが、過去作品の主人公、登場人物が重要な役割を持っていたりと読み応えのあるものだった。
過去作は基本的に閉鎖された空間(館、施設、島等)だったが、今作は街の風景描写があり世界観というものを実感できた。
第一作からの伏線の回収も見事だったし、なによりも『淫靡蕩少女』というタイトルの回収をした時は驚いた。
立ち絵が基本的に各キャラ一枚で開発費はかなり絞られていたようだが、演出面でそれを補う形になっていたのは評価できた。全作共通していることだが、終章に入るときの曲をかけるタイミング等がよく熱いので非常に良かった。
知名度の割には確実に出来の良い作品だった。