シナリオはもちろん、音楽、世界観どれも素晴らしい。
トルタ視点に入るまでのそれぞれのヒロインのルートは終盤にかけては盛り上がるが、それまでは特に盛り上がる場面もなく、坦々と語られていくため退屈である。しかしトルタ視点以降で今までの謎が解明されていく過程にはかなり興奮した。そしてトルタ視点トゥルーエンドでは、号泣まではいかずとも感動して泣いてしまった。フォーニルートがおそらくハッピーエンドということになるのかな。個人的にはトルタ視点のトゥルーエンドが一番しっくりきた。
それぞれのヒロインについて、
ファルさんの印象について、序盤はお淑やかで上品な雰囲気を醸し出しながら、しかし練習室で昼食をとったり、学院のコンサートホールをこっそり練習に使ったりなど、自分の学院での立場を存分に利用する態度が見られる。そして卒業発表会前日では主人公に自分の本性を告白し、今まで主人公を利用していたことを告げる。そんな彼女を自分はかなり気に入っている、というのもやっぱり共感できる部分が大きいということもあるし、野望のためならば手段を選ばないその生きざまには惹かれるものがあるからだ。デジタルノベルも含めるとより魅力的なキャラクターだなと思う。