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amoeboidさんの電子処女が現れた! コマンド!?の長文感想

ユーザー
amoeboid
ゲーム
電子処女が現れた! コマンド!?
ブランド
あかべぇそふとつぅ
得点
78
参照数
194

一言コメント

不快なこともなくまぁまぁ抜けるエロゲなのでこのくらいの点数はつくんだけど、「Etuber」モノでありVtuberモノではないことに留意しないと「えっそういう感じ?」 みたいな気持ちを抱くかなと思ったので感想を書いております。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

シーン数:13

ヒロインのカナタは宇宙人かつ人気「Etuber」で、ある日画面の中から出てきてそのまま同棲したりセックスしたりしてめでたしめでたしです。

Vtuberモノというよりは江戸時代の幽霊が現世にやってきたみたいなカルチャーギャップコメディに近い。
ハムエッグ!初めて食べました!!みたいな。現世の知識がない子にいろいろ教えるみたいなノリで話が進む。

そのへんをどう思うかってことなんですけど、
Vtuber文化に多少触れたから感じることではあるんだけど、Vtuberを好きな人は中の声優(前世)を好きな人とニアリーイコールな感じがあり、「3次元に興味を失って2次元にハマった」みたいなテンプレと微妙にズレてる感じするわけですよ。
アニメやエロゲのキャラよりもナマモノ寄りっぽいよね。AKBなんかを応援してるオタク層のほうがより近い。

だからVtuberモノのエロゲって画面に表示されるウサギさんとか吸血鬼くんが実際出てきてセックスするエロゲーというより、
その中の人と仲良くなっちゃいましたみたいなスジのほうがより芯食ってる感じがするので、
Vtuberとイチャラブセックスするぞ!!の気持ちで買うと「えーこういうこと?」って自分はなりました。
「アニメキャラが画面の中から出てきて~」のほうに寄っちゃうとVtuberならでは感があんまないよね。
あくまで自分と常識や知識を共有する同じ時代の人間としての「Vtuber」とコミュニケーション取ってほしいんだけど、本作はどっちかというと異世界から現世にやってきた何も知らない女騎士とセックスする話とかその並びっぽい雰囲気だった。
ただ、Vtuberモノではなく「Etuber」なる架空の職業モノなのでまぁ「そうですか」というほかはなかった。

「そういうものだ」と思って読んだらほかは特に不快なこともなかったんでいいんじゃないでしょうか。
日常パートがわりかし長く感じたのはややマイナスだったか。
エロシーンはバックがそこそこあったので満足でした。電子空間壁尻とか珍しいものもあった。