歩理はたしかにメンヘラなんだけど、純粋なメンヘラじゃなくて「キチガイ」を混ぜられている。 どうして味付け過多にするんだろうって思ったりしません?
他作品の感想でも書いたんだけど、ビッチがテーマのとき
ビッチに「人間離れした性欲・体力」を何のエクスキューズもなく「当然でしょ?」くらいに足す感じ
なんなんだろうって思わん?思いませんか皆さんは。
そんなわけないはずじゃないですか。不特定多数の男性とセックスしたことあるってだけで
「人間離れした性欲・体力」をいきなり手に入れるわけなくない?それは特殊能力じゃん。
ビッチだって人間なわけでしょ。サキュバスじゃないんだから。
似たようなところでツンデレに「暴力」「ヒステリー」「短気」をしれーーーーーっと足す感じとかさぁ。
「当然のセット販売」くらいで足すでしょ。ツンデレヒロインはそのせいで概念ごと死んだと思ってるんですけど。
本来あるべきところに立ち返ったら別に「突然のヒステリーで他人に暴力を振るう」なんて
辞書的な意味があるキャラ付けじゃないわけでしょ。
しかもこっちは不快な要素だしさぁ。
こういう「概ねご近所さんくらいの概念だから当然混ぜるよね」みたいなこと
何も考えずにやっちゃう文化すごく嫌いなんですよ。
それが不愉快な要素ならなおさら嫌。
キャラ付け味覚音痴感があるわけ。ちょっと下味がついてる程度でいいのに
「調味料、ドバーーーーッ!w」みたいな。
大袈裟大袈裟にキャラ付けしないと気が済まない感じ。
というわけでメンヘラ歩理なんですけど、
「メンヘラといえばキチガイでしょ」くらいの感じで「キチガイ」を足されてるわけなんですねーーーー。
どうして?ねえ。メンヘラってキチガイのことかなぁ。
「元トップアイドルがシンガーソングライターになったら上手くいかず自信を喪失してる」ってだけでしょ。
この話。本来は。
自信を失ってメンヘラになってることと
「セックスをすると作曲ができると思っている」とか
「楽器屋で公衆の面前での生ハメセックスを要求してグズる」とか
関係ないじゃん。本来さ。
なんの説明もなしに「彼女はメンヘラだからキチガイです」が通されてるわけ。
メンヘラには常識も恥も知能もないってか。
その影響でエロシーンもあんまし使えなかった。
テーマ強めのゲームによくある「テーマに沿おうとした特殊なエロシーン」が多く、
普通に抜かせてくれない。
「ちんこをハーモニカに見立ててフェラ」とか「足の指でキーボード弾きながらまんぐりがえし」とかそういうのね。
ただ、じゃあメンヘラの可愛さを全然書けてないかというとそうでもなくて、
「なんだこのめんどくさい女」と思わせつつも「けーたくん捨てないで。嫌いにならないで」
って懇願してくる感じはかわいいし、
刺殺とか暴力のほうにいかず、萌えゲーの範疇内で収めてたのもよかった。
あとBGMが良かった。低予算丸出しなのに本職の作曲家に依頼してるっぽくて品質が良い。
主題歌も手塚りょうこに歌わせたりしてこだわりがあるのはわかった。