タイトル通りの、「リアル妹」ゲー
バーチャル妹、親友の妹のルートで語った「妹」への考えを、リアル妹のルートで終端する。
これを超える兄妹ゲーに今後出会えるのか、私には分からない。
主人公、そして彰に惚れる。
■親友の妹
親友、主人公、そして親友の妹。恋人同士だけで完結させないところにぐっと来た。
ひたすらに妹に尽くしながらも決して見返りを求めない兄貴、その優しさに感謝しつつも素直に口には出さない妹。
彰と美紀のこの兄妹の雰囲気が、「兄貴と俺で、この妹を幸せにする」という主人公の決意が沁みた。
彰と涼、ただひたすらに優しさをそそぐこの兄貴たちには敬意すら覚える。
特にこのルートは彰の兄キャラに惚れる。
■バーチャル妹
入れ替わり等のシチュでリアル妹の感情に触れつつも、マイの決意を示すような、そんなルート。
クリア後に、ifルートとして再プレイすると胸にすっぽり収まるような気がしなくもない。
■リアル妹
視点を変えつつ、語られていなかった大泉家の事情と麻衣が現れた経緯を語るルート。
兄妹で男女の関係を持つことの葛藤がしつこく感じなかったのは、妹の幸せを願う主人公に強い感情移入ができたためであろう。
この主人公は、つくづく不器用だし妹のことがちゃんとわかってるし、何より優しさに溢れていた。
「一人で守れるようになったら迎えに行く」という言葉に弱い。
終盤は泣きすぎて肝心の文章をあんまり読めていない