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amakuriさんの母爛漫の長文感想

ユーザー
amakuri
ゲーム
母爛漫
ブランド
ALICESOFT
得点
81
参照数
95

一言コメント

血の繋がらない母と息子の禁断の恋を描いた和風ファンタジー

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

今作のヒロインは夫を亡くし、身寄りのない主人公を引き取り溺愛している繭子と、特異現象により繭子から分離した主人公大好きという思いだけで生まれた羽華の2人がメインとなっています。繭子と羽華は心を共有している為、隆文によって繭子の心が壊される前に亡き夫以上に愛おしい存在になれるよう2人と関係を結んでいくストーリーになっています。所々ヒロインが他男に狙われる場面がありつつも、主人公とのHシーンしかなかったのも良かったです。

繭子…溺愛している主人公に親子としての一線を越えられず、夫の事を忘れられない葛藤に悩みつつも、主人公に女の話が舞い込む時に見せる独占欲強めな所が可愛かった。主人公と関係が深まるにつれ、息子の性処理も母の務め、子供が出来る事も厭わないと愛せるほど主人公の存在が大きな物になっていく心情を綺麗に描いていた。

羽華…甘やかし系幼母という珍しいジャンル。主人公と繭子の関係を深める為に協力しているが自分自身が主人公大好きなので、いつか自分は消えてしまうのではないかという恐怖心が描かれる中、繭子ルートで二人の子供に転生出来た事には感動した。

ゲームパートは簡単に言えば期日までに全てのマスを埋めるパズルゲーム。攻略の日数がギリギリと聞いていましたが、①イベントマスを優先して踏む。②参拝(体力最大値を上げる)してから心の解放を行う。③レベルアップ時の体力全回復を活用する。この辺を意識すれば4日程度余裕がありました。


ここからは残念だった所。
ストーリーの締め方が雑で、急にヒロインが死んだり生き返ったり、諸悪の根源が雑に退場したりと、今までの丁寧な描写は何だったのかと思うほどの落差に拍子抜けしてしまった。
母を愛するというコンセプトなのに、咲季と浮気しているendがある事。繭子と結婚しながら寝静まった夜に夜這いに行くのはいかんでしょ。
Hシーンで使い回しCGが多い事。例えばフェラの回想で初めてのフェラと、関係が深まってからのフェラとで同じCGを使用した物が2回想あり、それが全パターンあるので実質の回想シーンが半分に感じてしまう。