終始、おるごぅるらしいズルい(褒め言葉)作品だったなあって感じでした。最高。
どこにでもあるような家庭、決して特別じゃないシチュエーション。そこに非現実的なエッセンスを加えて物語を構築する。おるごぅるシナリオの常套手段という感じなんですがやっぱり最高ですね。うん、最高。(語彙力)
読み物の中でもエロゲーは特に非現実的が許されるジャンルなんだろうし、だからこそのエロゲーなんだろうけど、おるごぅるのシナリオは最初から最後まで物語全てをエロゲーで構築するのではなく、最終的にエロゲーになったけど、エロゲーである以前に物語なんですよね。メッセージ性があるというかなんというか。(伝えたいけど伝わらない想い)
メイン、サブ含めてみんな魅力的で、誰もが自分の想いを持って動いている。「話の都合上必要なキャラクター」というのがいないんですよね。ひと際輝く主役はいるけれど、どのルートでもどのキャラクターも自分がどうしたいか、何を貫きたいのかもがいていて、遅かれ早かれ最終的に一つの答えに辿り着く。そういうキラキラした人間臭いシナリオがやっぱりおるごぅるはいいなあって思いますね。なんか作品というよりおるごぅるの感想になってしまってる気がしますが……。