ヒロインが2人になり異なる味が楽しめるようになった一方で、竿役に愛着を持つ過程が浅くなってしまったのは残念。バカゲーとしてわかりやすい面白さを持ちますが、プレイがワンパターン化してしまった欠点も。前作の個性豊かな虫達が好きだった身としては少々物足りない作品でした。
豊漁のために巫女を差し出すのじゃあ→異種姦なエロゲ。軟体生物が多めで見た目の
インパクトは昆蟲姦察より低め。水棲生物のグラフィックは相変わらず良好なのですが、
見た目の綺麗さ・カッコよさといったものは前作のが多かったかも。でもヌメヌメスキーな
人ならこっちのがいいのかも？とはいえ伊勢エビやカニなど甲殻類は相変わらずカッコ
いいし色使いも綺麗。相変わらず絵で見せてくれるエロゲです。
エロの方は竿役が良くいえば原始的に、悪くいえば単調になっています。とりあえず
ヒロインの身体を使って精液吐き出すことに専念し、その他の感情をほとんど持ち合わせ
ません。気持ち悪さだけを前面に出してヒロインを立ててくれている印象です。
対して前作は、例えば手コキ→フェラだけで我慢できず集団レイプのドサクサにまぎれて
イマラを強要するカワゲラさんとか、挑発され馬鹿にされまくった報復に燃えるミイデラ
ゴミムシさんとか、不慣れ感いっぱいでヒロインと純愛エッチを見せてくれたナナフシさん
とか、虫なりにどこか感情を持った描写がありました。それでいて生殖にがっつく情け容赦
ないレイプも多く、兎角エロにバリエーションが豊富でした。
ヒロインを立てるか竿役を立てるかの話で好みだと思うのですが、本シリーズはあくまで
竿役が主役と思っている私としては前作のノリがよかった。今回はちょっと、というか
かなり物足りなかったです。
よってヒロインが頑張る本作ですが、2人でシーンが分割されてしまい掘り下げが甘く
なってしまっている。前作で妙のあった嫌悪→若干緩和→愛着の過程が飛ばされ気味なんです。
加えて汐香は元より海洋生物に抵抗がなく速攻で堕ちるのに、その先が快楽堕ちだけ。
相手を同族として見る異常偏愛の描写がほとんどありません。これでは単調さばかりが目立ち
後半は飽きてしまいます。
その辺小瑚は嫌悪から始まるので終盤の愛着（カニぃ～のシーンは面白かったｗ）が
ギャップとなり前作に近しい妙を与えてくれます。しかし前述の通りシーンが半減して
いるため、やはり掘り込みが浅い。前作からのパワーダウンが見て取れてしまいました。
以上、題材はよく生物のフォルムは綺麗で上質ですが、バカゲー要素以外に他の見せ場が
欲しかった作品ですね。3作目以降に期待したいと思います。