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alfordさんのアステリズム -Astraythem-の長文感想

ユーザー
alford
ゲーム
アステリズム -Astraythem-
ブランド
Chuablesoft
得点
83
参照数
598

一言コメント

義姉のために頑張る主人公の話。ボイスとか絵とかがいろいろついたタイムトラベルをあつかう恋愛小説って感じかな。また、自分は姉というキーワードに別段、魅力を感じたりしないけどそれでも十分楽しめたと思う

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

最初から最後まで、主人公はバカではあるがヘタレではない印象を受けた。
シナリオはほぼ一本道。メインの名月以外のヒロインもいるにはいるが本当におまけ程度って感じ、1章、2章の終盤にある選択肢でENDが変わるぐらいだし。
タイムトラベルもので、途中で何回かなにがどうなってるのか分からなくなってきそうになるくらいにはややこしいと思った。最後まで読めば本当はわりと単純じゃない?とは思えるが。
また、各章のラストにムービーが入ったり、エピソードスキップとかいろいろ作りこまれている。
ただ、クリックなどによる進行を不可にする演出は正直うっとおしい。

1章は、大人の名月がいる現代での話。この章で自分が一番かわいいと思ったのは明乃だったりする。
おまけで、保志とのシーンとかあったら良かったなーとは思った。あと、やっぱり大人の名月にはそこまで魅力は感じなかったが、義姉に弟ではなく男性として見てもらおうと努力する、というのが読んでて悪い気はしなかった。なんか他のゲームでよくある、幼馴染の女の子が主人公に振り向いてもらおうとしてるのの逆バージョンだとこんな感じなのかなーって思ったし。

2章は、名月が主人公と同い年ぐらいの1999年での過去の話。2章と3章の名月はかわいい。
そういや、結局九厘の過去のトラウマには触れられずに終わったな。3章でわかるのかな、と思ってたら別にそんなことはなかったし。また、主人公と名月のイチャラブもそこそこあってよかったと思った。

3章は、2章のさらに3年前の1996年での話。シリアス多めで、出だしは混乱したけど少ししたら大体分かった。