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akyさんの他の男の精液で孕んでもいいですか…?4 憧れていた先輩のむっちり美乳は僕のものではなかった ―知りたくなかった彼女の秘蜜―の長文感想

ユーザー
aky
ゲーム
他の男の精液で孕んでもいいですか…?4 憧れていた先輩のむっちり美乳は僕のものではなかった ―知りたくなかった彼女の秘蜜―
ブランド
アトリエさくら Team.NTR
得点
65
参照数
4076

一言コメント

NTR○抜き△

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

シリーズ4作目の今作は、別ラインでのリリースみたいですね。
前作の3から1ヶ月でのリリースは、別ラインとは言え、中々出来ない事だと思いました。
別ライターさん(おんぼろ月さん→草刈元さん)という事もあり、
作りこみ不足は感じませんでした。

登場人物や細かい部分は他のレビュアーさんのレビューを見ていただけると、
分りやすいかなと思います。

それでは、個人的感想を書いていこうと思います。

まず、絵についてですが、前作のたかぴこさんから打って変わって、萌え系絵師の
あいのせりんさんになっています。
良い点→序盤は純愛系のゲームの様な展開なのですが、その雰囲気に絵が良く有っていたと思います。

前3作の絵師の方の特性上、こういったシナリオには合わないと思うので、
上記のシナリオの特徴を良く活かせていたと思います。
あいのせりんさん曰く、寝取り男にもヒロイン並みに気を使ったとの事でした。
その辺りは、よく出ていたかなと思います。
ヒロインの立ち絵なども可愛かったです。

悪い点→実用度の低下
これに尽きるのではないかと思います。
前3作の絵師の方は、Hシーンで力を発揮するタイプの方だと思うので、
比べるのは可哀想かなと思いますが、エロさはかなり減っています。


シナリオについてですが、
良い点→序盤の純愛風パートから寝取られパートと、
オーソドックスな展開ながら良く描けていたと思います。
今作は、一言で言うとすれ違いからの寝取られとなるのですが、
ヒロイン視点での主人公への不満からの心変わりの描写も、
非常に良かったと思います。

悪い点→ヒロインの肉体的即堕ち感が否めない
今作は、主人公とヒロインのHシーンが割りと有ります。
その際、ヒロインは主人公に対して愛情を持ってHしています。
肉体的には満足していない描写は有る訳ですが、寝取り男とのHでは
あっさり開発されていきます。
寝取り男がうまい、巨根だと言うのは分りますが、
もう少し肉体的な抵抗もあっても良かったと思います。

Hシーンについて
御苑生メイさんを使って、何故Hシーンが薄いんだ・・・
ここもマイナスポイントです。
次作以降に向けてHシーンのテキストはレベルアップが必須かと。

統括
一言コメントにも書いたとおり、NTRゲーとしては、○ですが、抜きゲーとしては△ですかね。
男性ボイスも有るのはいいのですが、まだその分のお金や労力を他に使った方が良いかなと感じました。
次作以降に期待します。

他孕シリーズを4作プレイし終えて・・・
かなりのネタバレも含んでいるので、ご注意を!

ヒロインの魅力について
まず、大前提として魅力的なヒロインでなければ、NTR感は大きく減退します。
他孕のヒロインは、4を覗くと、悪女堕ちします。
これは、魅力という意味では非常に危険な賭けだと筆者は思いました。
しっかりと悪女になっていく描写があれば、非常に強烈なNTR感を
植えつけられますが、失敗するとこのヒロインに引っかからなくて良かったのでは、
と感じてしまいます。

1のヒロインは、判別がやや難しいですが(まあ悪女堕ちしてるだろうと感じます)
2、3のヒロインは明確に悪女堕ちしています。
ポピュラーな悪女堕ちの表現として、寝取り男に影響されて、化粧がケバくなるや、
言葉遣いが乱暴になるなどがありますがこれらはきちんと変化の描写がなされていれば、
自分以外の男性への傾倒を感じ、NTR感はぐっと増すと思います。
しかし、描写不足や配分を間違えると、NTR感はぐっと減ってしまうのではないでしょうか?
2,3のヒロインからは後者の感覚しか筆者は得られませんでした。

主人公について
感情移入しにくい主人公
3の主人公を例にすると、ヒロインと許婚という関係性が示される以外、
ヒロインから好かれている描写も薄く、また主人公もヒロインとの関係を、
進めたいと思ってはいるわけですが、行動に移すまでは行きません。
この状態で寝取られると(3では、チ○ポ比べ手コキ→別れを切り出される)される訳ですが、
ヒロインがただ心変わりしただけ(それも性格が豹変するほど)の様に感じてしまいました。
しかし、ここから主人公は、ヒロインにすさまじい執着を見せます。
ここまで執着するのは整合性という意味で・・・
最終的には、寝取られる為だけに用意された存在の様に感じてしまいました。

即堕ちについて
尺の都合上、仕方ないのかもしれませんが、即堕ちすぎな感は否めません。
漫画であれば、ある程度、絵の魅力で即堕ちは成立しうると筆者は考えていますが、
ゲームでは非常に難しいと思います。
特にゲームという媒体での処女喪失→絶頂肉体堕ちは早堕ち過ぎます。
4を覗けばこのシリーズはHシーンの半数程度で完堕ちしますしね。
元々、他社作品よりHシーンが少ないので、余計に即堕ちを感じてしまいます。

NTRとして
主人公の悔しさや悲しさ、焦燥感などは良く表現できています。
後は、上記の点を改善できれば、安定して良NTRゲー供給する
良メーカーと呼べるようになると期待しています。

勿論、こういった作風がドンピシャな方も居ると思うので、
すでに良ゲーを供給しているメーカーなのかもしれませんが・・・

ちょっとNTRに贅沢になりすぎだろうか・・・

忘れていましたが、Hシーンについて
Hシーンのテキストは抜きゲーとしては十分だと思います。
単調気味だったテキストも改善されています。
質、量共に、更なるプラスアルファが期待できるかと思います。

前作の段階でメーカー買いを止めるか悩んでいたのですが、
メーカーとして様々な向上しようと言う意欲や実際に向上している点から、
もう少し続けてみようかと思います。
他にここまで向上しようというメーカーも少ないですし。
次作以降も非常に期待して待って見ようと思います。


ここまで呼んで下さった方が居りましたら、感謝します。
お疲れ様でした。