それなりに面白い!
・システム
ゲームシステムなど、考えないタイプのプレイヤーである僕にとっては戦闘、鑑定などは面白かった。ただ装備の封緘(アイテムを消費して強化)はだるかったので、常に初期値が一番強い装備をつけていた。
アイテムの鑑定を除けば、所持金=強さに直結しているのもわかりやすくて面白かった。(スキルは金で強化でき、アイテムは金を積めばそれなりのものが手に入る。)
闘技場ができるようになってからは収入の桁が変わり、スキルも充実させられるのでそこから面白くなっていった。
・ストーリー
グラセスタ内の2人の権力者の対立の構図が物語の軸になっていると感じた。
そこだけは魅力を感じ、大切にされているとも思った。
反面、それ以外の部分に関しては酷く作られていた。
暗さを抑えるためか、ヒロイン達が暗い過去を持ったり、悩んだりする描写がほとんど無く、主人公もあからさまな差別や理不尽にあう描写も最初の方だけである。成り上がりRPGと称しているが、正直、主人公が周りから認められやすすぎて、非常に薄っぺらい。この薄っぺらさは最初から雇用できる人間の数の多さという、ゲームシステムも足を引っ張っているように思えた。
・キャラクター
登場人物はひねりが少なく、物語によくいるタイプが多い。他のお話の登場人物と比べた時、厚みがない。いや、エクセルやアグナはインパクトがあるが、厚みがあるようには思えないし、物語には関わってこない。
ザルドネなどは最初20分で、あ、こいつ、最初は評価落としといて、いざという時にかっこいい行動して、プレイヤーからの評価上げるタイプだなと、冷めた目で見てしまった。
ダルフィアなどは話を進めるための便利キャラでそれ以上ではない。
また、ユナギなど、序盤から雇える人物は、雇う/雇わないという選択ができるため、徹底して物語に関わってこない。
登場人物の多さや立場が、物語の展開の自然さを無くしていたのが残念だった。
フルーレティは仲間として扱いの難しい人物で、上記の権力者2人と主人公との違いを描くため仲間として必要だったが、当然のように扱えていなかった。
ジェダルも人間らしさが見えてこないのが残念だった。僕には、(勝手に取り付けられたような事でも)自分から約束を破らないのはあまりに人間的ではない、と思えた。便利に使いすぎだ。一番描写されているはずなのに、彼という人物像が見えてこない。
キャラクターに不満はあれど、闘技場は面白かった。闘技場最高!