最高のヒロインの耐久度を確かめ、愛でる卑劣なゲーム
前評判に恥じない名作でした。
物語は非凡な3人の交流から始まり、無駄なく高校生時代の結末が訪れます。
ここまでを点数化するとしたら80点。ここで終わったらオチのない劇を見せられたようですからね。
続いて大学生時代編。この章では主人公春希の前に無駄な女性達が現れ(失礼)、
いかにして雪菜との歪んだ関係を戻そうとお互い努力するのかが語られます。結末は雪菜と一緒に私も破顔一笑。ここで終わったら90点。かずさとの関係に決着がつかないというモヤモヤが➖10点です。しかしここで終わった欲しかった、という方は私も含めて多いのではないでしょうか?
しかし問屋は卸さないよ、と。社会人編が無慈悲に始まります。バレンタインの夜に彼女をほっぽり出して、浮気相手に下心ばりばりの世話をする主人公。う~ん、高校生時代からは考えられないほどエロゲー主人公が板についてきたね、春希くん。
なんかもう色々辛くなってきましたが、一体彼らはどんな物語を見せてくれるのだろうという期待を抱かずには入れません。
選択肢をテキトーに選びながら、かずさルートからクリアしてみようと思いました。ぽちぽちと押すこと数時間、選択肢「雪菜を愛してる」しか選べませんでした。ななな、なんだってー!?
クリア後、ネットで調べてみるとまさにこれこそ雪菜トゥルーエンドと呼ばれるものらしいでした。
やってしまった感が漂いましたが、かずさルートも見ておかないと、と思い直しました。
するとなんと雪菜に結婚してほしいと頼み、寝た後、直ぐにかずさと寝る。そしてまた雪菜と寝るという鬼畜具合でした。正直うんざりしてしまい、セーブをしてからプレイをしておりません。
つまり95の、➖5点はかずさルートに一発で入れなかった事、と下記の事が理由です。
もう一つの不満点は春希のキャラクターのブレにあります。彼は真面目が服を着ていると称されるようなキャラです。かずさとの一度目の浮気から違和感を感じ続けていましたが、かずさルートにて、「顔が好みだったからだよ」と身も蓋も無い発言が出てきます。顔が好みでちょっかい出してみたら、反応よかったから、浮気しても良い、っていう思考回路なのかよ。なのかよ。なのかよ。なのかよ。最初は真面目なキャラがついつい浮気してしまう、という構図に面白さを感じていましたが、非凡な3人から非凡な2人と下衆が1人という構図の変化が起こりました。職権濫用するのに理論武装(屁理屈)って、完全によくいるクズ。楽しいなあ。
しかしやはり名作言われるだけはありました。素晴らしいの一言しか言えませんね()