体験版の期待を裏切ることのない、良いキャラ萌えゲーでした。復活したねこねこの弱点だった古臭いエロゲっぽさが良い具合に抜けましたね。
絵や塗りがエロ可愛くて非常に良かったです。ねこねこは良い絵師持ってきましたね。塗りも上々。
しかし絵のエロさに、文章と音声が追いついてない感じ。
かつてのねこねこの全然抜けないエロテキストに比べれば格段に進歩してますが、折角なので更に拘ってほしい。
もっとエロい文章が書けるようになれば、抜きゲーとしてもいけそうです。
構ってにゃんにゃんなアザとい猫っぽさ抜群の、ドヤ顔黒ロング娘、
弄りたくなるダメダメぽんこつ(どちらかと言えばギリセーフさんっぽい?)な、ぽちゃピンクお姉さん猫、
守りたいこの笑顔で庇護欲を引き出してくれる、娘のような妹のような青ロリ巨乳娘、
そしてただの喧し系に見えて主人公の日常を一番しっかり守ってくれている、ねこ必殺の幼馴染(非ネコ)
と、ヒロインについてはどの娘も違った方向性で可愛さを発揮していて、
ネコミミという属性が被っているのに中身は全然被っておらず、
キャラ萌えゲーとしてはしっかり4人分楽しめるので、これは素晴らしい。
私的にヒロインはハズレ無し。気に入った順で順位付けするのがかなり難しい。
あえて、あえて並べるなら、青>ピンク>黒>金ですね。並べましたが差は本当に僅かです。
シナリオの話。
ほの香(金髪幼馴染非ネコ)は、ねこねこ幼馴染のシナリオをまた新しい形で表現してくれた……
という意味で、ねこねこファン的にかなり読む価値のある物に仕上がってたと思います。中々読めました。
直感では『ラムネ』のひかりルートと、『ナギサの』の夏生ルートのブレンドっぽい雰囲気。
他のヒロインは、そこまで特筆するような所はないですが、
萌えゲとしては十分合格点で、サナララの1,2,3章やゆきいろの巨乳ルートくらいには楽しめました。
作品発表時は『きらおと』に続いて「殿がご乱心じゃ!?」と嘆いた物でしたけど、
終わってみれば業界復帰後のねこねこ作品の中では一番楽しめた気がします。(『120円の春 移植版』は除く。)
この出来ならねこ15周年も期待できそうです。
……まあ参加してるスタッフが全然違うし、15周年の方は片岡さんの調子次第な感はありますが。
片岡さんマジで頼みます。ねこねこの本気を見せてくれ。
他の方が書かれていますが、フルプライスにしては若干ボリューム不足な感じはあったかも。
おまけが追加エロ、スタッフロール、新マイシスター一人旅とかなり少なめだったから……かな。
次回作は15周年ということもありますし、おまけについても期待が入ってれば嬉しいです。