ねこねこ特有の「あの時こうしていれば…」で変わる世界、今作は最も上手く使われていたと思う。可能性の世界を重ねて見てきたが、人はいつか死んでしまうのであって、人が生きた証とはその人と関わった者だけが持つことができるということを知った。シリアスとほのぼのルートの温度差が激しすぎるが、どちらも好き。オナホが受粉してる云々のくだりは声に出して笑った。
死別ENDが好きすぎる。
神に祈ったことのなかった主人公が初めて願った「共に生きることを誓ったルリとわか
つな」という願い、優しかったルリが初めて願った「お兄ちゃんの妹でありたい」とい
う願いを目の当たりにして、2人が“かさね”てきたのはご飯や履き物だけではないこと
を知った。
たった2人だけの閉じた世界だったからこその結末だけれども、2人の絆が一番強く感じ
られたのはお互いが唯一無二の存在であるからこそだと思う。
それは、ねこねこ特有の幼馴染との「対の片方」を越えたモノであった。
尊い。