容赦ないバッドエンドが光った
乙女ゲーにしては珍しい設定かなーと思い購入。
共通も個別も選択肢はかなり多く、エンド分岐はかなりシビア。
加えて惣一郎と時雨の一部ルートで制限が入るので、自力での攻略難易度は高めです。
1人目、惣一郎から始めてしまい何週もしましたよ…。
1周辺りは短めですが、数が多いのでリスト埋めは割と手間。
予想はしていましたがバッドエンドは割と容赦ないです。
設定が設定なので、簡単に幸せになられたら興ざめなので良いのですが。
救いがない病み系のバッドエンドが多いですが、ただその分ハッピーエンドは映えます。
伏線回収は丁寧ですし、シリアス場面も上手く活かせてます。
イチャイチャがもうちょっと欲しいなーとは思いましたが、概ね満足です。
簡単にキャラの感想とか。
惣一郎…物語全体で見ても色々不憫すぎた。
忍…巨根の悩みは微笑ましい。「もー……抱かせてください」に不覚にもぐっときた。
朔夜…年下童貞×経験豊富主人公の組み合わせはいいですね。初々しい感じがいい。
彰人…傲慢なキャラがデレる瞬間やばい。時雨とのやり取りが好きでした。
時雨…見た目だと一番好きだった。コンプ後は180度印象が変わった。好みが分かれますね。
個人的には
ハッピーエンドなら彰人が1番好きです。
バッドエンドなら惣一郎。バッドなんだけど、綺麗な終わり方なんですよね。
惣一郎と時雨は制限入るだけあって、物語の根幹に近いキャラクターです。
真相ルートまで全部終わらせるとなるほど。タイトルの「吉原彼岸花」がすごくしっくりくる。彼岸花の使い方は上手かった。
真相ルートのあの終わらせ方は果たしてハッピーエンドと言えるのか。それともバッドエンドなのか。
プレイ直後は時雨は何も知らないハッピーエンドの状態の方が好きだったのもあったし、
バッドエンドさながらの読了感に「綺麗だけど、これが最終エンド?」と思ったものですが。
時間が経つと、あれはあれで時雨のハッピーエンドの形の1つなのかもしれないと納得できた。
色々あった時雨が、最後の最後で主人公に許されて、寄りそって貰えるのですから。
主人公のために頑張った総一郎的にはバッドエンドですが。真相エンド後の総一郎は発狂するんじゃなかろうか。。
エッチシーン。
1回のエッチシーンで差分なしで平均4枚を使う贅沢仕様。
OHPに載っているサンプルCGに一切エロさを感じなかったので、
エロの描けない原画家さんなのかな?と思っていましたが、本編やって見直しました。
思ってた以上にエロいし数多いじゃん!テキストいやらしいじゃん!
個人的にはCGは無いけど、時雨ルートで惣一郎に抱かれるシーンの背徳感が良い感じです。
シチュ的には緊縛、監禁、ボテ腹、3P、野外など。割と豊富。
ボテはお腹が隠れてしまっているので、あえて入れる必要あったのか謎ですが。
舞台が舞台なのにエロくないのはどうよ?と思っていたのが一気に吹き飛んだw
初見ではバッドエンドに行きやすいです。
ハッピーエンドが見たかったのと、先の展開が気になったのとでサクサク読み進めれた。
ハッピーもいいですが、この話はバッドが真骨頂かと思います。
久しぶりの18禁乙女でしたが、総じて満足度の高い作品でした。
当方エロは評価外ですが、予想を裏切る濃さだったので+3点加点しときました。
発売前の期待値が単純に低すぎたというのもありますが、いい意味で裏切られました。
作中メインに据えられているのは惣一郎と時雨ですが、
他キャラのシナリオも程よく纏められてて、全体的に丁寧に作られているなと感じました。
面白かったです。このライターさんなら次作も期待できそう。
余談ですが、キャラ紹介には載っていませんが、
主人公の親友役のサブキャラに青山ゆかりさんが起用されているのをEDロールにて確認しました。
この人どっかで聞いたことあるし、やけに上手いなぁと思ったらw