共通は強烈なヘタレゲー、個別はメイン格数人以外は打ち切りゲー…。
まず、主人公はこんな人です。
・ダンジョンでヒロインを置いて逃げる
・ヒロインを盾にして怯える
・遊びに行くけどお金がなくてヒロインに土下座して払ってもらう
・肝試しではお化けが怖くて気絶
・隙あらばエロいことしか考えていない
・鬱陶しいくらい卑屈。
・生活能力なし。衣食住はヒロイン任せ
・ヘタレであることを開き直る系ヘタレ
個別ルートに入ると大分マシになりますが、序盤～能力が覚醒するまではいいところがありません。
主人公がヘタレる場面を長々と見続けることになります。
ここを乗り越えられるかが、このゲームの第一の難関です。
ダンジョン。
主人公のヘタレっぷりに嫌気が指してきたところで第二の難関、ダンジョンパート。
ダンジョンパートはこんな感じ。
・戦闘はクリックゲー
・代わり映えしないダンジョン内風景
・そのくせ全体マップが無いので迷子になりやすい
・終盤無駄に手が込んでる
・おまけアイテム貰っても全く嬉しくない
無駄に頑張ってますが、頑張るところを間違えているというか。これ何で入れたの…。
唯一良心的なのは、1回クリアしたダンジョンをスキップ出来ることくらいでしょうか。
（ただしルートによっては同じようなダンジョンでもスキップ不可な箇所もありますが）
おまけアイテムで回想（ただし作中の登場人物ではない）が増えるのですが、
これにCGを費やすならヒロインのCG1枚でも増やした方が良かったのでは。
最初のダンジョンをクリアするところまで進める事が出来ればなんとか共通ルートは頑張れます。
最初のうちに「うわぁ…」って部分見るとなんとなく慣れてくるんですよね…。
ヒロイン。
登場人物多いくせに、序盤で一気に自己紹介されるもんだから最初の方は名前と顔が全く結びつきません。これも慣れますが…。
キャラは優希の『私がいなきゃこいつはダメ！』という押しつけが非常に鬱陶しい。
あと、個人的にチマの声は苦手でした。ギャル系ヒロイン＋金田まひるの組み合わせがなかなか強烈で。
人数多いから個別ルートの中身はお察し。
細かい感想は割愛しますが、短いヒロインだと、なんとなく仲良くなる→エッチする→ED の流れで、
『俺たちの戦いはこれからだ！』的な打ち切り展開な終わり方です。
種族ごとに細かい設定がある割には上手く調理し切れていません。
特にセシリーED。セイレーンの特異性の設定は面白そうだったのに、よく分からないうちに終わってしまった。勿体ない。
シナリオ的に比較的深い話になるのは、エヴァン・優希・リュアナ・カグヤ辺りでしょうか。
しかし、特に『闇』に関しての話や過去の話は描写不足です。
感想とか。
ＯＰ曲は非常に良かった。本作に使うには勿体ないレベル。
シナリオは大味な展開が多いですが、比較的好感触だったのはエヴァンルートとサーシャルートでしょうか。
エヴァンは展開としては非常に王道ではありますが、打ち切り展開を何本か見た後だとやたら新鮮に見えたし、
頑張るエヴァンが凄く良い。このルートだと、珍しくちゃんと主人公が主人公してましたし。
サーシャは共通で理不尽に暴力働くところが好きになれなかったのですが、個別に入って鰹節を渡した後からが本領発揮だった。
シナリオ的には短めですが、メリハリ効いてて良かったです。
EDで主人公からの贈り物を身につけてくれてたのはぐっときました。
違う意味で気になったのはリュアナルート。
他ルートでは候補生しか入れない最後の試練がリュアナルートだけ入れたり。
（王の証もこのルートでは貰えた描写がなかったですね…）
アンジェリカルートで明かされなかったハズの契約がリュアナのエピローグで突然出てきたり。
このルートにおける設定のズレと浮きっぷりは何だか気になりました。
複数ライターだしルートも多いので仕方ない部分もあるのでしょうが。一応メインヒロインっぽいルートなのに雑だなぁ…。
エヴァンとサーシャ以外のヒロイン目当てで買うならお勧めしません。
というかこの2人も作中では好感触であっても、決して良ルートというほどでもないので…。
面倒なダンジョンと、やたら長い共通ルートをやってまでわざわざ周回する価値はないです。
私はコンプまでやり切りましたけど←
ところで主人公の一人称は『俺』のはずですが、サブタイトルの『ボク』ってのは一体誰の事だったんですかね…