唯我独尊俺ルールっ娘とオトモダチになろう!!
かみやまねき先生の繊細なイラストが目を引く本作品は、「Friends」というイラストのイメージにぴったりなほんわかとしたタイトルで登場しました。
ですが蓋を開けると一変。唯我独尊、俺がルールだ!とも言わんばかりに自己中っぷりを発揮するヒロイン達と、理不尽にもそれに翻弄される主人公の心温まるハートフルストーリーでした。
全体的に薄っぺらいテキストに裏付けされたヒロインのウザさはなかなかの破壊力。開幕から主人公に意味不明ないちゃもんをつけてくる金髪が筆頭で、しかもこの女はメインヒロインらしきポジションを確立しており今度の展開にもガッツリと絡んできてはそのウザさをプレイヤーに見せつけてくる。
そのほかにも、
「部員が足りないから団体戦に出らんねーけど、俺個人戦には出たくないんだわ~www 他の部員も、俺たち仲間なんだから一緒に行動するべきだから個人戦になんか出したくないわ~www」とも言わんばかりの俺ルール銀髪外人がいたり、
主人公のロッカーの中で勝手に熟睡してそれを見つけた主人公に「この場所は俺んだ!」な態度で逆ギレする俺ルールチビがいたり、
黒いのか黒くないのか、ほんわかお姉さんなのかそうでないのか分からないキャラぶれお姉さんに、
ヒロインじゃないけどよくいる大食いキャラが持つ「食い物へ対する気持ち」をあり得ないほど主人公に俺ルールとして押しつけてくるサブなどなど。
ヒロインの行動も意味不明で、己が勝手にバスタオル姿を見せてきたくせに徹底的に主人公を悪役扱いするという、エロコメ的にはまぁまぁよくある展開を悪化させた奴もいれば道ばたで唐突に寝始めるどう見てもキ○ガイとしか思えない奴もいたりと、よりどりみどりの俺ルールっ娘が揃っている。
唯一嬉しかった点といえば主人公自身が少なくとも何も取り柄がない完全なヘタレではなかったというところか。剣道が上手いというとってつけたような設定があり、ヒロインを少しだけ見返すことが出来たというのは素晴らしいことだろう。といっても薄すぎるシナリオのせいで緊迫感や主人公の迫力、凄さなどはまるで伝わってこないところが面白い。
「俺ルールっ娘とオトモダチになろう!!」 素晴らしいコンセプトを持ったこの作品。Mな人にはお勧めだ!
・・・ヒロイン誰か一人忘れてる気がするけど、あまりにも印象に残ってない不思議。
某動画サイトのプレイ動画に怒る気持ちはわかるけど、だからって作品にももう少し力を入れて欲しいな!