イチャラブ特化ではなく、イチャラブ成分をスパイスした萌えゲー
GIFT以来のムーンストーン
イチャラブ特化と言うより、これは普通の萌えゲーです
シナリオ 43/60
キャラ 17/20
音楽・歌 07/10
CG 08/10
その他 0/0
総合評価 75/100
エロゲにしては珍しく恋人になってからすぐHシーンにはならずその後の過程も丁寧に描かれていて初々しい部分など上手く表現できています
バイトの仕事の部分もうまくシナリオに取り入れてあったり、個別に入っても各ヒロインが頻繁に絡んでくるのは高評価
シナリオ自体もヒロイン毎のテーマー性を持たせて構成しているのでラストだけいきなり空気が変わるようなちぐはぐ感も無くすっきりした感じでENDを向かえられる色々丁寧に作られた作品
ただイチャラブを期待しすぎると肩すかしを食らいます
特にテキスト部分がひどく退屈で、大半は主人公の性格設定のせいかと思われます
こういう冷静な思案型の主人公はこういうタイプの作品には向いてないですね
イチャラブはギャグなどを含むヒロインとの掛け合いなどがとても重要なわけですが、主人公の自己主張や思考が完全にテンポを殺してしまっていて会話もいまいちな部分も多く、もう少しバカに設定しておくべきだったでしょう
そのせいもあり、どの√でも櫛無が輝りまくりです・・・櫛無が主人公だったら良かったのではないだろうか
簡単に各個別√の評価をあげると
◆奏絵◆
クールで真面目な無口ヒロインと言う事もあり、必然的に主人公が会話でリードしないといけないのだが先に述べた通りの主人公の設定が災いしてテキストのテンポが悪すぎる
シナリオ部分については恋愛描写が最も丁寧に書かれている
◆結衣◆
序盤は少し強引な部分があるが、幼馴染から恋に発展する形がうまく丁寧に書かれている良シナリオ
会話も結衣の設定のおかげで掛け合いのバランスがいい
◆櫛無◆
この√だけはシナリオが0
完全なイチャラブ特化、櫛無のおかげで会話テンポが最高でサクサク進めることができる
◆みなも◆
この作品の癌と言えるひどい出来の√
なぜかこの√だけ伊織がDQN化、主人公は無能でサブキャラ以下の空気化
この√の実質の主人公みなもがヒロインの伊織を攻略するお話
◆伊織◆
恋人になってもさほど兄と妹のまま会話に劇的な変化はなく、イチャラブ要素は薄い√
シナリオも可も無く不可も無く平凡
√評価
櫛無>結衣>>>奏絵>伊織>>>越えられない壁>>>みなも
全体的な評価としては、イチャラブ特化と言うよりは『それなりのシナリオの萌えゲーにイチャラブ成分をスパイス多めに配合してみました』という印象です
SMEE作品のようなイチャラブを期待すると後悔する可能性がありますが、萌えゲーとして見れば丁寧なつくりの作品と言ったところでしょうか