まるで大作映画でも見ているような力作
リメイク前の『シークレットゲーム CODE:Revise』は未プレイの為、純粋にこの作品だけの評価
シナリオ 50/60
キャラ 16/20
音楽・歌 07/10
CG 07/10
その他 0/0
総合評価 80/100
なかなか読みごたえのある完成度の高いシナリオでした
前作の『シークレットゲーム -KILLER QUEEN- DEPTH EDITION』よりデスゲームとしてのゲーム設定や登場キャラ背景なども凝っており、シナリオ展開も素晴らしい出来だったと思います
個人的に前作の『綺麗すぎる』主人公がまったく合わなくてストレスだったわけですが・・・今作はこのような作品の為の主人公像として書かれているのでシナリオにのめり込みやすく良かった
シークレットゲームの設定の焼き回しではなく、2段構えのルール変更や前作への伏線など燃えや感動に持っていくドラマチックな内容は1本の長編映画を見ているようで感心させられます
また、ループ展開のような各エピソードで主人公だけではなく、他の登場人物のカップリングまで替わるような展開も珍しく面白いですね
ただおしい部分もあり・・・前作のシークレットゲームでは世界観に似つかわしくない所々に入る日常シーンが多すぎてやや邪魔になっているぐらいのテキスト量だったのですが、今作は逆にテキスト量が圧倒的に少なく、それぞれの登場キャラクターの背景が薄くなってしまっていたり、戦闘描写もあっさりしすぎて物足りないです
特に今作のような複数ザッピング視点の場合はメインだけではなくそれぞれの登場人物の背景を生かしてこそ輝るものなのでそちら側にはもっと時間を割いて欲しかったかな
その為、シナリオ展開も駆け足になってしまっている部分も多く、EP毎の長さもバラバラで非常に勿体ないです
ここまで完成度の高い内容を作り上げているので、それに見合うだけのテキストで書き込めば更に上の作品になったと思いますので少し残念ですね
それでもこれだけ高水準のシナリオは最近ではなかなか出合えなかったので大満足でした
更にシナリオに併せてイベントの一枚絵もかなり多くてストーリーを盛り上げてくれます
『ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-』に次いで、今年発売の中でお勧めできる作品のひとつと言えると思います
それにしても複数視点の作品は感情移入しづらいのが難点ですね
魅力的なかわいいヒロインがいても第3者の観客視点になってしまうのでどうも苦手です