なかなか聞けないハスキーな桐谷ボイス
歴史大作作品・・・純粋に面白かったです
シナリオ 57/60
キャラ 17/20
音楽・歌 08/10
CG 06/10
その他 0/0
総合評価 88/100
DVD2枚組全5章、各章それぞれ最低でも10時間はかかりますのでプレイ時間50時間程度は見ておく必要あります
構成は各章にそれぞれ決まったヒロインがいて完全に1本道
ループ作品にしてはおおまかなイベントの流れや結末が変わらない珍しい形でもあります
あと難しい言葉が多い事もあり、声優さんが所々噛みまくっているので少し気になるかも知れません
歴史物にしてはテキストは読みやすくテンポもいいです
特に1章と2章は日常シーンとシリアスがバランスよく交互に配置されていて退屈させない作りになっていて完全にハマってしまいました
また戦闘シーンの描写やエフェクトもクドくなくテンポが殺される事もありません
これだけのシナリオをよくここまで読みやすくまとめ上げたなと感心の一言
忠臣蔵について予備知識が無くても十分に楽しめる作品になってるという事も高評価の要因です
桐谷華さんってこんな声も出せるのね・・・
ただ1章と2章で大まかな流れを出し尽くしてしまった事もあり3章は日常シーンが多めになりバランスが悪くなってしまっているのが非常に勿体ないです
まあ悪くなっていると言ってもそこら辺の作品より全然、高クオリティなわけですが・・・
その分、ヒロインの描写に力入りまくりです・・・完全に別人になってしまっていますけど
終盤の展開は全章の中でも屈指の出来です
4章についてはさすがにバランスが悪すぎではないかと思います
あまりにもこの章に史実関連の解説を詰め込みすぎてるので、ここだけはさすがにダレました
最終章への導入回の為か、4章だけヒロイン不在というのも原因の一端ですね
問題の5章は単品として見れば『あり』かも知れませんが・・・全章を通して見るとさすがに『ない』かな
忠臣蔵というものから逸脱してる3流ファンタジーみたいな内容なってしまっているので最終章がさすがに、このご都合主義展開はどうかなと思いますね
√評価1章=2章>3章>>>5章>4章
1~3章でほぼ完結している内容なので無理に4章5章は作らなくても良かったのではないかと思いますが・・・それでも最近の作品の中では段違いの出来です
続きが気になって、睡眠時間を削ってプレイしたのもずいぶん久しぶりで楽しかった
また主人公にこれだけ好感が持てるのも久々のような気がします
4章5章で多少の失速はありますが素晴らしいシナリオかと、今年はこれだけはプレイしておけとお勧めできる秀作でした