伝奇物としての雰囲気や世界観の良さはトップレベル
ロミオ氏にしては珍しい、落ち着いた感じの作品でどこか自分の好きな腐り姫に似た雰囲気を感じたゲーム。作品にとても良く合っているBGMやシナリオの奥深さからとてもよい時間に浸れたと思う。テキストに所々、古い小説的な読みにくさがあるが慣れてしまえばそれも作品に引き込まれる為の良い材料。最初はタイトルに対しても何のひねりも無さそうだと思っていたが、まさに「神樹の館」をメインとした話であると知ったときはどこか感慨深いものを感じた。トゥルーエンドでは全員が救われるわけではない為、切なさも残るが純愛とも言える。