意欲的な部分がある一方、基本的な部分をおろそかにしているシステム。フルプライスのソフトとしては残念な出来だが、ワゴンにあるのなら手にしてもいいかもしれない。
画面サイズが大きいのだが、背景はともかく立ち絵とかがチープな感じで、あまり意味がない気がする。
フルスクリーンでプレイするならジャギーとかが目立たなくなる可能性は否定しないが、ウインドウプレイヤーなら逆に複数窓表示に支障を来す大きさと言える。
また、今時のソフトのくせに既読スキップ未装備という点についてはお粗末すぎる。
DirectXのおかげか、画像処理は高度な処理を簡単につけているが、基本性能の部分での未熟さが滲み出ている。
シナリオは『ここみ』とそれ以外で大きく設定が変わるような感じ。
全くついて行けないわけではないが、違和感を感じる構成。
『ここみ』シナリオでも超常的なものを出せばましだったのか？
最後のエターナルは『ここみ』の設定を完全に覆す暴挙。
会社社長とかではなく、うだつの上がらない会社員とかで良かったのではないか？
（そうすれば、『有能な』秘書とかあり得ない単語を使わずにすんだのだと。）
ちなみに個人的には、『ここみ』のバッドエンドが一番しっくり来た。