ゲームタイトル画面でクリックせずに放置しておくと、意外なことがおきて驚いた
まっぴーらっく氏のキャラが実に可愛いし、グラフィックは最高レベル。
OPムービーの後、タイトル画面でクリックせずに放置しておくと、各ヒロイン・キャラの立ち絵で、通常では見れない腰下から膝上ぐらいまでが見れる上に、声付きで各ヒロインの自己紹介が見られました。ランダムなので、全キャラ・ヒロインを見るのはけっこう大変かもしれないが、こんな気付かない部分にもおまけ的要素があるのには驚いた。(ヒロインだけかと思ったら男性キャラもあったので尚驚いた)
立ち絵、背景、一枚絵も不自然に感じたモノはほぼ無い珍しい高画質。
加えて演出も見事で、立ち絵もよく動き、キャラの後姿までほぼ全キャラあるので、効果的な演出を実現している。
例えば一緒に歩いているシーンでも、主人公を追い抜けば後姿になるし、隣を歩いていれば画面右端に寄るなど。もちろん近づけばアップになり、遠ざかれば小さくなる。歩いていれば微妙に上下に揺れて歩いている感じを出すなど、アニメではないが、ゲームとして出来得るレベルでの演出に実に力を注いでいると思える。
コレ以上にしようとするならフルアニメにでもしなければと思えるほどにゲームの枠の中では最高レベルではないかと。(今後の技術の進歩などで上回る作品も出るだろうが…。
声優も見慣れない名前の人もいるが、声を聞けばおそらく分かるレベルで、ギャルゲー業界的には実力者揃いといえよう。声に関しては文句なく豪華。
惜しむらくはシナリオがやや平坦で盛り上がりに欠けるヒロインもいる。だが、問題があるような点は感じられず、ギャルゲーらしいシナリオだとはいえよう。テキストはなかなか上質で、笑いも私には十分面白かった。
気になったのはラスト直前で最終選択肢のあるヒロインと、ないヒロインがいて、あるヒロインはラストの選択で結末が2つあるため、プレイヤーの好みに応じた結末を用意したのに対し、ないヒロインの方がやや物足りなく感じてしまうことだろうか。
とにかく演出の見事さに魅せられて、熱中してプレイしたので、こうして書き込み時に考えてみればそれほどのシナリオではないのに面白かったと感じされられたのは、やはり何かに秀でたモノがあれば全体も良く思えるという好例なのではないかと思える。
少なくともシナリオがスカッスカでどうしようもなければ、どれだけ演出やグラフィックが良くても退屈なだけだが、そうではないレベルのシナリオだったとは思う。
物語的には目の肥えた人には物足りないかもしれないが、ヒロインを魅力的に演出したゲームとしては抜群なのではないかと。萌えゲーといえばそうだと思うが、高級な萌えゲーという感じ?(苦笑
ツンデレキャラが二人いるのだが、私的には小夜がかなりツボで、実に定義通りのイイツンデレだった。舞の方は最近のツンデレな感じ…。それとも小夜はクーデレで、舞がツンデレなのか?
小夜は古いゲームなどで良く登場する意地っ張りながら何らかのトラウマを持っているタイプで、最初はツンツンしているが、主人公に心を許すとデレデレといういわば主人公への依存が高まるタイプ。
舞の方は表向きツンツンだが主人公と二人だけならデレデレという最近のツンデレタイプといえるような感じだろうか。
それほど明確な違いはないのだが、物語の進行により変化する様子は小夜の方が断然面白く、舞の方は日常から態度のギャップが可愛いタイプとはいえるんじゃないかと。