冬場には何となくプレイしたくなる
ジャケ裏の主人公の病気の話を意識しすぎて、それで期待外れ感を持った人も多いかもしれない。
しかしながら、SFやらファンタジーやらを一切排除し、ごく普通の世界での話しとしては、珍しいほど現実的だと思える。
F&Cではヒロインの髪の色がピンクや派手な蛍光色なのが当たり前の中で、実に地味に抑えられているが、それも現実感を高めるためのように思えた。
その設定を意識せず、学園モノとして考えればかなり上質な部類になるのではないかと。
学園モノが数ある中で、宇宙人も魔法使いも未来人も地底人も登場しない、純粋な普通の学園モノと呼べるのではないかと。
主人公が病気で昏睡状態になるが、ご都合主義的に復活を遂げるのも悪評になっていると思うが、復帰するハッピーエンドがあるからこそ、バッドエンドも楽しめるゲームと言えるのではないかと。
主人公が復帰せず、そのまま死んでしまうバッドエンドでの、それぞれのヒロインごとの反応の違いがヒロインを特徴付けていて興味深く面白かった。