終わってしまった…
・ゲーム内容
シリーズの中でも特にシナリオに力が入っている。私はホラーがとても苦手なので一部は怖かった。
過去作の話も出しつつ上手くまとまったなという印象。だいぶ楽しめた。
ただ謎の少女EDの後で、ホーム画面に何か追加がほしかったとは思った。愛を貫いたはずなのにホームでは違う人なのが少し悲しかった。
・ヒロイン
月岡香恋：少女的な容姿で非現実的な存在の蓮華との対比で、女性的な容姿で現実的な存在にしたのだろうと思った。が、罪罰の教師のように私にはあまり受け入れられなかった。美"少女"万華鏡なわけで…。
サブヒロインの割にシーンが多すぎると感じた。愛がテーマの一つの作品なだけに、そもそも逸れるのが浮気っぽい感じもしたし、蓮華が蔑ろになり最後には忘れられてしまうのは辛かった。月岡香恋のシーンを減らして、謎の少女を増やしたほうが良かったと個人的には思った。
菜々山もよか：このキャラのシーンいる？というぐらい少ない。しかし、増やそうにもシナリオ上結ばれること自体が問題だし、かといって結ばれた後を増やすにも死んだ後では蓮華と被るし……色々とかわいそうなキャラだと思った。どうでもいいが作中ではB76と発言しているのに、公式HPではB75になっている。蓮華のサイズを聞いてから自分のサイズを言っていれば、対抗心に見えて面白かっただろうに、恐らくただの誤表記なのがもったいない。
蓮華：はじめはなんでこんなに主人公を好きなんだ？急にも感じる…と思っていたが、きちんとそこには理由があったので安心した。
前戯と本番が別れすぎている印象を受けた。そこを一括にしてシーン数を減らしてもいいのかなと。減った分は、過去作が出たり、"人形"の間というワードがあるのだから着せ替え人形のように、蓮華が過去作の衣装を着ても面白いと思った。しかし、値段を考えるとコスト的に仕方ない部分かもしれない…。
あとは最後に一気にシーンが来るので、読んでいて疲れてしまったのが少しだけ残念。
謎の少女：このキャラもシーンが少ない。おまけ的なキャラなのかもしれないが、もったいない。前述したが、月岡香恋を減らしてこちらを増やしてほしかった。シナリオ部分も少しあっさりしてたかなと感じた。個人的には、分かりやすくBGMと共に泣かせにきてくれても良かった。
・総評
相変わらずお値段以上なのは変わらない。圧倒的コスパ。クオリティの高いシリーズだっただけに、終わってしまうのが悲しい。また外伝的な位置で、ファンディスクのようなものが出てほしい。なんなら今作に有料アペンドがあっても絶対購入すると思う。
シリーズを通して楽しませていただいた感謝も込めて100点と言いたいが、自分には合わない部分(-5)やもったいないと感じる部分(-5)もあり90点、コスパを考えて＋5点、結論95点。