本当に久々のTOPCATの新作だったが面白かった。
序盤のイベントが前作の果てしなく青いこの空の下での焼きなおしに近いものだったのでもう少し変化をつけてもらいたいとは思った。
また、果てしなく青いこの空の下でとは若干毛色が違っているので前作と同じような作品を期待した人はがっかりするかもしれない。神の存在を登場人物の大半が理解していること、神の登場回数が多いなど前作とはかなり違う点があるので注意。
いくつかおかしな点もあった。例えば立花が迎えに来るシーンがなぜか巫女服で、そのまま学校に出かけたはずなのに制服に戻っている点、誰かのバッドエンドでたった一人の村の生き残りと書いた直後に、10%が全員負傷とあったり、逆に月乃・文乃ルートでは死者数が減るような対応をしたはずなのに他の場合と同じ死人の数が出ている点など。
ただ、前作を考えなければなかなかの良作。全てのヒロインのシナリオを見なければ全体像をつかめ無いので話を進めるごとに補完が出来ていくのはいつもながら見事だと思う。また、綺麗なシーンだけでなく汚いシーンもきちんと書いるところも個人的には良かったと思う。他にもハッピーエンドだけでなく、前作ほどではないがバッドエンドに力を入れてくれている点も良かった。
原画が変わってしまってはいるが進めるうちに慣れた。
ただ、酷い目にあっている(文乃・月乃ルートでも学校の存続のためにあっていただろう)八葉と神那にも救いのあるルートがあってほしいと思うのはわがままだろうか。そして今回もメガネは不遇。この作者はメガネに恨みでもあるんだろうかw