ドタバタ学園もの
【ドタバタ】
本作いろいろすごいところはあるけど学園恋愛ものなのに学園での行事のシーンが全くないです生徒会や文化祭や部活など学園ものなら定番の要素を使わずに独自の要素で面白い作品として成立してますだいたいが主人公のバイト先や主人公の家が物語の中心です学園でのシーンは少なくそこでのドタバタが内容の多くを占めておりドタバタ好きな自分としては満足度はかなり高いです自分自身本作は大好きだけど1日のプレイ時間は平日は1時間ほどで時間をフルに使える休日でも3時間ほどですというのも本作は高いテンションと勢いのある掛け合いが多いので一度に長時間はできなかったですドタバタ好きな自分でも今日はお腹いっぱいになって翌日に持ち越してましただからドタバタ成分をたっぷり補給できました
【豊富な掛け合い】
自分がキャラゲーに求めてるものとして書いたことがあるけどその1つに掛け合いの豊富さがあります主人公とヒロインだけの単一的なものではなくサブキャラと主人公だったりヒロインとサブキャラだったりサブキャラ同士だったり掛け合いの組み合わせが豊富にありました人の数だけ掛け合いの組み合わせも増えるのでそれをちゃんと活かしてました
【ボケとツッコミ】
面白い掛け合いに必要不可欠な要素で本作はそれもかなりよかったですというのもボケ担当かなってキャラもツッコミに回ったりツッコミ担当かなってキャラもボケに回ったりしてますそういうギャップでの面白さもあるし両方満遍なくこなせるキャラ(セミちゃんなど)もいてマンネリ化せず飽きないで楽しめますそれが↑で書いた豊富な掛け合いと合わさりより面白い掛け合いとなってます
【サブキャラ】
メインキャラは勿論サブキャラも大切にしてるなってことが伝わりましたこのキャラはあまり出番なさそうって思ってもちゃんと出番があって面白い話にしてくれましたちゃんとサブキャラの掘り下げもしてプレイヤーが感情移入できるようにしてくれましたハマちゃん桃ちゃんのコンビは特にびっくりしました最初はセミちゃんの友人キャラAとBくらいにしか思ってなかったけど中盤あたりで株価急上昇しました
【表情】
本作はキャラの表情がかなりいろいろあります喜怒哀楽の感情を細かい表情で表現してます自分はセミちゃんの表情が特に好きですセミちゃんはポンコツの見栄っ張りなのでドヤ顔したと思ったらすぐ泣いて謝ったり泣いたと思ったらすぐ笑顔になったりしましたいろんな表情でセミちゃんをかわいく面白く表現してましたあとすごいと思ったのは話してる途中でも表情が変わる場面があることです例えば「ただいまー って何であんたそこにいるの！？」みたいな時ただいまーって言った後ツッコむ時ちゃんと驚いた表情をしてますエロゲは1つのテキストの中で表情が固定されてるものだと思ってたのでこれもびっくりです細かいところ丁寧に作っていてとてもすごいです
【シナリオ】
セミちゃんとスミのメインとなるシナリオはかなりよかったです正直自分はキャラゲーのシナリオはあまり期待してないけどこのシナリオはかなり楽しめました一応自分は最初に椿先生√をやってキャラゲーのシナリオならこんな感じでしょって思いましたそこからセミちゃんたちのシナリオに入ったら面白さ大幅にアップしました要するにセミちゃんとスミの恋のバトルです2人で主人公をめぐって熱い闘いを繰り広げてました最終的に2人のうち1人を選ばなきゃいけないけどその選択肢は結構つらかったですどっちつかずの距離感は居心地よかったしどちらかを切り捨てる罪悪感もありましたから
【主人公】
主人公の幸は自分の信念や意志がちゃんとしていて良い主人公だと思います根暗守銭奴シスコンでひねくれた性格してるけどその境遇に共感できましたつらい中彼なりにいろいろがんばっていることがよく伝わりましたやっぱり自分はセミちゃんとのペアがしっくりきましたお互い相手を気にせず軽口言い合うやり取りは何度見ても飽きないです幸のバカー！ って言いつつも嬉しそうなに笑うセミちゃんがよく浮かびますほんと なんでこんなの好きになったんだろうってセミちゃんよく言ってたけど2人を表すのにいい台詞だと思いました自然な態度でありながら居心地の良さを感じます
【総合評価】
理想的ドタバタ学園ものって思うくらい大好きです楽しい掛け合いのシーンが詰まっておりシナリオもかなりよかったし大満足です気になる点も特になかったですドタバタ学園ものが好きな人ならかなりオススメできる作品です