D.C.シリーズの「わかりやすい萌え」という特長が活きる、無難に期待に応えたアフターストーリー（のいくつか）が好印象。話が読めても（スタート時のストーリー紹介に書いてある）、一定の満足が得られるものが多かったです。
ファンだからそう感じるのかもしれませんが、
D.C.シリーズというのは、キャラにしろ、イベントにしろ、
「わかりやすい萌え」が魅力の一つだと思います。
話が読めても、期待に応えた内容を入れれば、それで一定の満足となるからです。
ですので、ファンディスクでは、無難に期待に応えてほしいと思っていたところ、
今回、アフターストーリーのアイシア、まひるが当たり。
「いつから、CIRCUSは安定感のある、期待に応えたファンディスクを出せるように…」
という感じに、そして、アルティメットも出だしは好調で、
「この展開はD.C.にしかできない！」といった感じでした。
当然、ほめられるばかりの内容ではないのが、このシリーズのお約束で、
後述のように、いくつかの話では、結末がお粗末だったり、
ストーリー紹介の期待に沿わない内容だったりと、残念な内容もありました。
ただ、全体的にはまずまずの好印象で、ファンディスクの中ではかなり高めの78点。
プレイ時間は各話１時間程度で計15時間程度。
お気に入りは、アイシア、まひる（ともにアフターストーリー）、アルティメットの朝倉家の順。
以下、ルート別感想です。
(ネタバレ注意：ネタバレ度高め)
■あふた～すと～り～ず
＜アイシア＞
今回の１番のお気に入り。
嫁姑（＆小姑）の主人公取り合いが微笑ましい、期待に応えたストーリー
喫茶店でのご奉仕対決だけでなく、お風呂の場面も面白い。
芳野家（さくら＋朝倉姉妹）の雰囲気が好きであれば特におすすめ。
＜まひる＞
D.C.II.P.C、To Youからの３本目。
お盆の間のみ再会という幽霊にはありがちな話ですが、それで良かったと思える内容でした。
いつものメンバーや小鳥遊家との絡みも新鮮な場面といった感じで好印象。
やや見え見えの展開ですが、ミキとの関係を含めた２つのEndingもまずまず。
＜麻耶＞
委員長キャラの麻耶がハメをはずすとそれだけで話になります。
生徒会との対決も含めて、良くも悪くもないという印象。
＜茜＞
雪月花と旅行に行く、という特に意外なことはない、普通の話。
「雪月花は４人」「思い出の場所」といったキーとなることもあり、やや感動的なところも。
＜まゆき＞
めぐみが主人公に話を持ちかけて、まゆきを本気にさせる話。
まあ、D.C.で（攻略ヒロイン以外を含む）三角関係の修羅場をやろうとするとこんな展開になるのでしょう。
＜エリカ＞
生徒会選挙については、面白いところはあまりなかったです。
あれでは、妨害としても出来レースとしても、期待はずれのレベル
Ｈシーンのシチュエーションには力が入っていましたが、それだけにボイス変更は残念なところ。
■風見学園演劇部 ～秋公演～
本編の世界観とは異なる方向の話をするには、「劇中劇」の手法は良いと思います。
＜エリカ＞
「相手があの雪村杏」「D.C.での（仲間内での）バトルの展開」から考えると、
劇中劇といっても、結末は読めてしまう話ですが、そこそこ盛り上がる内容。
＜茜＞
これも途中でわかってしまう内容。
ただ、「だから茜がヒロインなんだ」とわかったときの印象は悪くない。
＜麻耶＞
麻耶の取った行動が、ストーリー紹介から期待には及んでないのが残念。
D.C.シリーズの中で、数少ないメッセージ性のあるロボットもの。
＜まゆき＞
主人公がバカをやってループしているだけで、展開に幅がなさ過ぎる。
ループものはギャグだけでは苦しいし、まゆきの登場率も少なめ。
■アルティメットバトル！
＜朝倉家＞
これをやってくれれば、それだけで評価が上がりそうなネタである、朝倉姉妹とのハーレム展開。
この２人が好きであれば、ニヤニヤが止まらない内容。
＜恋のアルティメットバトル＞
結末で大幅減点。
10人のヒロインが主人公を取り合うという内容で、
障害物競走や料理対決、ステージアピールなど、
キャラが立っているヒロイン達だからこそできる、
みんながそれぞれ目立つことのできる展開になっていたと思う。
とても面白かったが、最後に10択＋各１分でもエピローグができていたら、
アルティメットの集大成になっていたと思うので、非常にもったいない。
＜秋風のアルティメットバトル＞
今回の中では一番の期待外れ。
三馬鹿と雪月花とバトルのはずなのに、まともに対決せずに終わるのでどうしようもない。
次期生徒会長となる音姫への引継ぎの場面が悪いとは思わないが、
現生徒会長の磯鷲を絡ませるとしても、本筋のバトルをつぶすのはもったいないと思う。