あの感動…の後に少しだけ続く物語、と大きな期待をしてプレイ。変わらぬ想いがあるとともに、時間の経過により、感動するポイントが少しずつ変わることもわかった。感想は3章のみです。
リニューアル・リメイク作品においてはその作品単独での評価をする様にお願いします。
とありますので、DVD版の内容を含んでいる時点で100点。
追加部分のみをFDのようなロープライスで買ったとしたら85点。
これで少なくとも4回目、CD版プレイから5年以上。
変わらぬ想いがあるとともに、時間の経過により、感動するポイントが少しずつ変わることもわかった。
というのは2章までのこと。
以下の感想は3章のみです。
(1周目 茜ルート3章)
1,2章の立ち位置はどう見ても2トップに大きく離された3番目ですが、その後の話を書くならネタには困らないヒロインだと思って期待していました。
・客観的に言うならば「無難」、君望ファン的には「良質」という印象。
・プレイ時間はOHPにあったとおり、1章よりやや短い(7~8割)くらい。セリフを聞かずに飛ばしてプレイすると短く感じるかも。
・視点は孝之だけでなく、色々と変わる。プレイヤーに全体を見渡せるようにしていることが効果的な構成・内容だと思う。
といったこんな感じです。
それにしても、ヘタレ孝之に選ばれなかった人達が輝く(活躍する・魅力的になるなど)物語なんですね…君望は。
(2周目 遙ルート3章)
・客観的に言うならば「総力戦」、君望ファン的には「集大成」という印象だった、ラスト前までは。
(残っているネタを「ちょっとだけ」と思うか、「最重要事項が抜けている」と思うかはプレイヤー次第だと思うけど)
・とはいっても、とっておきのネタをふんだんに使った、感慨深い場面が目白押しだったと思う。
(水月ルートでも使えそうな、いわゆる「共通部分」のネタをこっちのルートだけで使い切っているような感じがした。かなり優遇されていると思う。)
・プレイ時間は1章より少しだけ長いくらい。体験版部分で6割程度。
・珍しく、孝之を応援したくなる場面がそこそこあった。
・周りの大人が活躍する話。
という感じです。
(3周目 水月ルート3章)
体験版ではどうなるかと思いましたが、まずまずの着地でした。
グダグダな清算になりかけたところでの、
「遙の事故は──」「私が原因で起きたの」が強烈で、
ずっと隠してきたことを1つ出して、流れが一変しました。
・君望ファン的には「水月、今まで良く頑張ったね!」だが、客観的には「当たり前の後日談」というところか。
・2章のエピローグ部分が遙・茜よりも多いので、そこから軸をブラさないためには、これでいいんじゃないかとも思った。
・プレイ時間は茜3章よりも少し短い。体験版部分で3割程度。
(テキスト量的には茜3章とあまり差がないのかもしれない。ヒロイン同士の会話の割合による、文字送り速度の差だと思われる。)
・(時間に余裕があれば)2章(の水月ルート分岐後)をプレイして、水月の辛さを思い出してから進めるといいと思う。
・「心のすれ違い」系のネタはいくら使ってもいいと思うが、アクシデント系は軽々しく使うべきではないと感じた。
・SSでよく書かれているような、いわゆる大団円までは記されていないので注意。
という感じです。
君望もこれで完結かと思うと、寂しい気持ちになります。
(もう1段階作れそうなルートもあるし、他キャラの3章という展開もあるのかもしれないが)
あと何年ゲームを続けるかはわからないけど、こんなに思い入れのある作品は他にはできないだろうと思うくらい、出合えて良かったと思える作品でした。